引越しの見積書で見るべき4つの項目~営業マンが帰る前に確認したいポイントを元引越し営業マンが解説

引越しの見積書で見るべき項目
ちはる
引越しの見積書って、業者ごとに書き方が違って見にくいのよね…。トラブルにならないように、最低限どこを見ればいいの?
のぼる店員
見るべきなのは、①料金の内訳、②作業の内容、③キャンセル料と注意事項、④ダンボールの配達の4つです。見積もりで話したことが書かれているかを、営業マンが帰る前に確認しておくと安心ですよ。

引越し業者の営業マンとして働いていた立場から、引越しの見積書に何が書かれているのか、どこを確認すれば当日のトラブルを防げるのかをお伝えします。

この記事の結論(30秒で読めます)

  • 見積書に書くことは、国土交通省が定めた標準引越運送約款で決まっている(料金の内訳、解約手数料、作業内容など)
  • 見るべきなのは①料金の内訳 ②作業の内容 ③キャンセル料と注意事項 ④ダンボールの配達の4つ
  • 値引きやサービスの約束は、口約束にせず見積書に書いてもらう
  • 確認は営業マンが帰る前に。その場で直してもらうのが一番早い

見積書の金額が安いかどうかは、他社と比べると分かります

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見積書に書かれることは約款で決まっている

多くの引越し業者は、国土交通省が定めた「標準引越運送約款」を使っています。この約款の第3条では、見積もりをしたら見積書を発行すること、そして見積書に次のことを書くことが決められています。

見積書に書かれること 確認したいポイント
申込者・荷受人の名前、住所、電話番号 新しい家の住所や連絡先が正しいか
荷物の受取日時と引渡日 引越しの日と、時間帯(午前・午後・フリーなど)が希望通りか
発送地と到達地の地名・地番、連絡先 建物名や部屋番号まで合っているか
運賃等の合計額、内訳、支払方法 総額だけでなく内訳と、現金・カードなどの支払方法
解約手数料の額 キャンセルや延期のときにいくらかかるか
業者の名称、事業許可番号、住所、電話番号、見積もり担当者の名前、問い合わせ窓口 あとで連絡するときの窓口と担当者
荷送人(お客さん)と業者がそれぞれ行う作業の内容 荷造り・荷解きなど、どこまでを業者がやるか
その他、見積もりに関して必要なこと 特別にお願いしたことが書かれているか

出典:標準引越運送約款 第3条(平成31年4月1日施行の改正後の内容)

料金は、積込み・取卸し・搬出・搬入、荷造り、開梱などの作業ごとに区分して分かりやすく書くことも決められています。また約款では、見積料は請求しない(下見の費用は事前に了解を得た場合だけ)、内金や手付金も請求しない、見積もりのときに約款を見せる、とされています(→標準引越運送約款とは?)。

営業マンが帰る前に確認したい4つの項目

①料金の内訳と支払方法

総額だけでなく、何にいくらかかっているかを見ましょう。基本の運賃のほかに、エアコンの工事や荷造りなどのオプション、高速代などの実費が分かれて書かれているはずです。何社かの見積書を比べるときも、内訳を見ると「どこで差が出ているか」が分かります。

見積もりの途中で値引きしてもらった場合は、値引き後の金額が見積書に書かれているかを確認します。「当日までにもう少し安くしておきます」のような口約束は、あとで言った・言わないになりやすいので、その場で見積書の金額を直してもらうか、条件を書いてもらいましょう。

②作業の内容(オプション・付帯サービス)

エアコンの取り外し・取り付け、荷造り・荷解き、不用品の処分、ピアノなどの特殊な荷物は、頼んだものがすべて書かれているかを確かめてください。書かれていない作業は、当日やってもらえなかったり、別料金になったりすることがあります。

エアコンの工事のように専門の業者が来る作業は、繁忙期だと日程が埋まりやすく、あとから追加しても間に合わないことがあります。何が標準の工事に含まれるかも、このときに聞いておきましょう(→引越しのエアコン移設、追加料金はなぜかかる?)。

③キャンセル料(解約手数料)と注意事項・備考欄

約款を使っている業者なら、キャンセル料は引越し日の3日前までは無料、前々日は20%以内、前日は30%以内、当日は50%以内と決まっています。見積書の解約手数料の欄が、これと合っているかを見ておきましょう(→引越しのキャンセル料はいつから?)。

注意事項・備考欄には、当日の流れ、自分で用意しておくこと、特別にお願いしたことなどが書かれます。気になることがあれば、営業マンがいるうちに備考欄に書き足してもらうと、当日の作業員にも伝わりやすくなります。

④ダンボールの配達

ダンボールの枚数と届く日、届け方を確認しましょう。無料でもらえる枚数は業者やプランによって違い、それを超える分が有料になることもあります。留守のときに玄関の前に置いていかれると困る人は、受け取りの日時を決めておく、届ける前に電話をもらう、などの希望を伝えて書いてもらいましょう。

ちはる
あとでゆっくり見ればいいと思ってたけど、その場で確認したほうがいいのね。
のぼる店員
営業マンの立場から言うと、その場なら見積書を書き直すのは数分で終わります。あとから電話で直そうとすると、担当者がつかまらなかったり、話が食い違ったりしがちです。気になることはその場でが一番ですよ。

【元営業マンが解説】見積書チェック表

確認すること 抜けていたら
引越しの日・時間帯・住所が合っているか その場で直してもらう
料金の内訳(基本料金・オプション・実費)と支払方法 何の料金か分からない項目は、その場で聞く
値引き後の金額になっているか 口約束にせず、見積書の金額を直してもらう
頼んだ作業(エアコン、荷造り、不用品など)がすべて書かれているか 書き足してもらう。日程が間に合うかも聞く
伝えた荷物(大型家具・家電、押し入れの中身など)が反映されているか 荷物が足りないと、当日に積みきれないことがある
解約手数料の欄 3日前まで無料などのルールと合っているか確かめる
ダンボールの枚数・届く日・届け方 希望を備考欄に書いてもらう
担当者の名前と問い合わせ先 あとで連絡するときのために控えておく

見積書に書かれた荷物や作業より、当日の荷物が多かったり、頼む作業が増えたりすると、追加料金の原因になります。逆に、約款では見積書より高くできるのはお客さん側の事情で条件が変わったときと決まっています。見積書の内容をそろえておくことが、当日の追加料金を防ぐ一番の方法です(→引越し当日に料金を追加された!原因と対処方法)。

見積書は何社か並べて比べる

引越しの料金には定価がなく、同じ日・同じ荷物でも業者によって金額は違います。2〜3社の見積書を並べると、料金の差だけでなく、内訳やサービスの違い、備考欄の丁寧さも比べられます。見積書が分かりやすく、質問にきちんと答えてくれる営業マンかどうかも、業者選びの材料になります(→良い引越し営業マンの見極め方)。

1社だけで決めると、その金額が高いのか安いのかが分かりません。1社だけで決めたいときの注意点は、こちらでまとめています(→一社だけで引越しの見積もりを取る注意点)。

まとめ:見積書は「その場で・4項目を・比べて」確認

  • 見積書に書くことは標準引越運送約款で決まっている。料金の内訳や解約手数料も書かれる
  • ①料金の内訳 ②作業の内容 ③キャンセル料と注意事項 ④ダンボールの配達、の4つを確認する
  • 値引きや特別なお願いは、口約束にせず見積書に書いてもらう
  • 営業マンが帰る前に確認し、2〜3社の見積書を並べて比べる

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