アクティブ感動引越センターは、平成21年10月に設立された「恵実物流」という物流会社の引越し部門のことを指します。まだ設立から10年経っていないこともあり、会社の規模としては大きいと言えないため、信用度が高い引越し業者かと言われると不安が残ります。
また、名前に「感動」という言葉を使っていることから、人によっては「怪しい」「ブラック企業みたい」と感じるかもしれませんが、中小引越し業者の中では比較的上位にランクするため、安心して見積もりを取りましょう。ここではアクティブ感動引越センターに関する評判やその実態・口コミについてまとめていきます。
アクティブ感動引越センターは支社が4つのみ
アクティブ感動引越センター東京、埼玉、千葉、新潟に一社ずつしか支社を持っていません。さらに言えば、千葉支社とされている営業所は千葉県に隣接する埼玉県八潮市なので、地域に基づく引越しができるかと言われると微妙です。
支社が少ないのと引越し作業の品質には関連性がないと考える方も多いのですが、それは違います。支社が少ない引越し業者は、支社が多い大手引越し業者よりも、一支社ごとの引越しを担当するエリアが広くなることを意味します。引越しを担当するエリアが広くなるということは、日によって作業場所がコロコロ変わるということであり、支社の多い引越し業者よりも担当エリアに関する土地勘が身につきづらくなるのです。
顧客の家の前にはどの大きさのトラックまでが入って来られるか、自分が今走っている道は進んでいくとどのようになるのか、どの道を走れば一番早く新居までたどり着けるかなどを把握していなければ引越し業界では仕事にならないため、引越し業者の営業マン・作業員は少なくても現住所付近の土地勘が養われている必要があるのです。
土地勘が養われていない引越し業者に引越しを任せるのはかなり危険な行為です。そのため、アクティブ感動引越センターが他の引越し業者と違うトラックの選定をしてきた場合については、本当にそのトラックに積みきれるかを正確に問い、「私の経験的に問題ありません!」などの抽象的な答えではなく、数字に基づいた具体的な説明をしてもらうようにましょう。
アクティブ感動引越センターは「引越事業者優良認定」を受けている
アクティブ感動引越センターは、2018年1月に全日本トラック協会から「引越事業者優良認定」を受けていて、トラックに「引越し安心マーク」を貼ることのできる中小引越し業者です。
「引越事業者優良認定」は、対象となる会社の安全・信頼性や行政処分を受けていないか(作業員などが仕事中に交通違反を何度も犯しているとアウト)などを基に認定され、取得後も更新が必要になるためそれを「維持する」のが難しいと言われています。
もちろん、引越事業者優良認定は大小さまざまな引越し業者が取得しており、優良認定を受けているからと言って絶対の信頼がおけるということではないのですが、中小引越し業者の中には引越事業者優良認定を受けていない引越し業者も山の数ほど存在するためその足切りが可能になります。
また、アクティブ感動引越センターは、引越し作業に当たる上でのルールとして、「標準引越運送約款」という大手引越し業者も採用している約款を用いていますので、変な中小引越し業者に任せるくらいならアクティブ感動引越センターに任せた方が安心と言えるでしょう。
アクティブ感動引越センターのサービス・品質
中小引越し業者と言えば、大手引越し業者にはないようなサービスを独自に展開していることが多いのですが、アクティブ感動引越センターにはそれと言ったものが存在しません。
それだけを聞けば、「大手引越し業者と差別化を図る気がないのではないか」と思うかもしれませんが、元引越し営業マンである私からすれば、奇をてらったサービスや「ペットもピアノも全部自分たちで輸送します!」といった無茶なサービスを展開している引越し業者よりも印象は良く映ります。
中小引越し業者が独自展開しているサービスの多くは、大手引越し業者では「やろうと思えばできるけど、本当にやったら会社的に問題になるサービス」ばかりであり、魅力的なものが一つもありません。
中には、会社が家財の保証をしない代わりに、身元保証人が付いている作業員が保証してくれるということを大声で自慢する中小引越し業者や、提携会社が元々誰にでも提供しているサービスを、「当社と契約したお客様だけへのサービス」と偽って提供している中小引越し業者もあるのです。そういった詐欺まがいのことをやる会社に任せるくらいなら、アクティブ感動引越センターの方が真摯な対応をしてもらえると言えるでしょう。
アクティブ感動引越センターはオリコンランキングが低い
実際に引越し業者を利用した人の口コミによって評価がされるオリコンランキングにおいて、アクティブ感動引越センターの立ち位置は、総合ランキングと各サービス部門ではランキング外、唯一関東地域限定のランキングで7位と非常に低いため、顧客満足度が高いとは言えないでしょう。
元々、オリコンランキングは作業件数が多くトラブルが起きやすい大手引越し業者よりも、作業件数の少ない中小引越し業者の方が有利になると言われています。そんな状況でもランキング外なわけですから、アクティブ感動引越センターを利用した本人たちは、あまり満足をしていないということになります。
もちろん、中小引越し業者の中にはどの部門でもランキングに入ることができない会社もありますので、関東7位に入っていることも十分健闘している証として評価することもできます。
アクティブ感動引越センターに引越しを任せる際の注意点
アクティブ感動引越センターはまだ若い引越し業者であり、歴史のある大手引越し業者に引越しを任せるよりは不安が残ります。なぜなら、大手引越し業者に比べてまだ教育が行き届いていないと言えるからです。
つまり、アクティブ感動引越センターは大手引越し業者に比べて品質にブレが生じやすいと言ってよいのです。
①アクティブ感動引越センターの営業マンは質が良いとは言えない
各営業マンでの個人差はあるものの全体的に評価して、アクティブ感動引越センターの営業マンは、大手引越し業者の営業マンと比べて質が高いとは言えません。
確かに、大手引越し業者の営業マン全員が質の高い営業をしているとは言えませんが、大手引越し業者では複数回に渡る営業研修をおこなってから顧客の家へ見積もりに行かせるようにしているため、名刺の渡し方や言葉遣い、見出しなみなど社会人として最低限抑えておかなければいけないポイントや、引越しに関する基礎的な知識については優秀です。
しかし、中小引越し業者では「習うより慣れろ」精神のもと入社してすぐ、ほとんど赤ん坊のような状態から見積もりに回らされることもしばしばあるため、社会人としてのマナーはもちろん引越しの基礎知識もない状況で営業に来ている場合があります。
引越し作業でトラブルが起きる一番の原因は、営業マンが現場の実態について理解がなく、作業員ができないような無茶なプランを立ててしまうことです。引越しの営業マンは他の引越し業者を出し抜くために、時に業者に委託しないといけない作業を現場作業員に無理矢理やらせる形で費用を削減したりします。
そのため、他の引越し業者が「工事を入れないと作業できない」と言っていることについて、アクティブ感動引越センターの営業マンだけ「うちの作業員でやります!」と言った場合については、具体的になぜ大丈夫なのか、質問をするようにしましょう。
アクティブ感動引越しセンターにお願いした。さて。2階リビングへの冷蔵庫はクレーン車じゃなくて良いのかどうか…電話切った後もまだ迷う。何かにつけて「あんしんしてください」って言いますがね、不安は当日まで消えぬのよ。
— YumYum (@yumyum0915) February 24, 2018
②アクティブ感動引越センターはアポイント電話がしつこい
引越しの見積もりを取る際は、複数の引越し業者の見積もり予約を簡単に取ることができる「引越し侍」などの引越し見積もりサイトを使うのが現在の主流ですが、引越し見積もりサイトを利用すると数多の引越し業者から鬼のように電話がかかってきます。
中には、あなたが一度電話に出なかったくらいでは諦めず、何度も電話をかけてくる引越し業者もいるのですが、アクティブ感動引越センターはかなりしつこい方であると言えるでしょう。
見積もりアポイントのしつこさについて、良い取り方をすれば「引越しに対してやる気がある」と取ることができますが、やられる本人からすればただただ面倒なだけであるため、アクティブ感動引越センターで見積もりを取る気はないのにしつこく電話してくるようなら、敢えて電話に出て「こんなにしつこく電話してくる業者とは契約したくない。二度と電話をかけてこないでください。」と言ってしまうと楽です。
アクティブ感動引越センターの見積もりは取れるエリアが限定的!無理して見積もりを取る必要はない
以上の点からアクティブ感動引越センターをまとめてみます。
- 全国に支社が4つしかない
- 「引越事業者優良認定」を受けているため一定の信頼はおける
- オリコンランキングは低い
- 中小引越し業者であるため品質にブレが生じやすい
- アポイント連絡がしつこい
元引越し営業マンである私としては、アクティブ感動引越センターは「中小の中では利用価値がある引越し業者」と評価しています。
引越し業者の中でも歴史が浅いのですが、引越事業者優良認定を受けるために努力をしたり、奇をてらった独自サービスを展開していない点についてはポイントが高いです。
そうは言っても、利用者の口コミであるオリコンランキングの低さや、若い業者特有の研修の行き届いていない様子を考えると、アート引越センターやサカイ引越センターなど大手引越し業者ではなく「あえて」アクティブ感動引越センターを選ぶ理由は無いように思います。
さらに、全国に支社が4つしかないわけですから、アクティブ感動引越センターの見積もりを取りたいと思っても、あなたの現住所がアクティブ引越センターの対応地域でない場合は候補から外れます。
ただ引越しに対しての姿勢は評価できるでしょう。もし見積もり候補にアクティブ感動引越センターが名乗りを上げてくることがあれば、利用を視野に入れながら真剣に見積もりに挑んでみてはいかがでしょうか。
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