

引越し業者の営業マンとして働いていた立場から、新築マンションの「幹事会社」の仕組みと、幹事会社を使うメリット・注意点、ほかの業者を使うときに確認したいことをお伝えします。
この記事の結論(30秒で読めます)
- 幹事会社は、新築マンションの一斉入居の引越しをまとめて管理する業者。ほかの業者を使えるかはマンションによる
- 幹事会社はマンションのルールや搬入の段取りに慣れているのがメリット。ただし料金が一番安いとは限らない
- ほかの業者を使うなら、届け出・搬入の時間枠・養生・トラックの大きさを確認して業者に伝える
- 幹事会社の見積もりをもらってから、ほかの業者とも比べて決めるのがおすすめ
幹事会社の見積もりが安いかどうかは、他社と比べると分かります
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新築マンションの「幹事会社」とは?
新築マンションでは、入居が始まると短い期間に引越しが集中します。何の管理もしないと、トラックが前の道にあふれたり、エレベーターの取り合いになったりして、トラブルの元になります。
そこで、入居が集中する期間(一斉入居)の引越しをまとめて管理する引越し業者を決めることがあります。これが「幹事会社」です。幹事会社は、搬入の時間割を作ったり、共用部分(エントランスや廊下、エレベーター)の養生をしたりと、引越しの段取りを取りまとめます。
説明会では「引越しは幹事会社へ」とすすめられることが多いですが、ほかの業者を使えるかどうかはマンションによって違います。幹事会社以外は使えないと決まっている場合もあるので、説明会の資料や管理会社に確認しましょう。
幹事会社に任せるメリット
1. マンションのルールや段取りに慣れている
新築マンションは、どの引越し業者にとっても初めての建物です。その中で幹事会社は、事前に建物の図面や搬入のルールを確認していて、ルールを決める側でもあります。トラックを停める場所やエレベーターの使い方など、細かい段取りに慣れているのは大きな安心材料です。
2. 時間割の融通がききやすい
一斉入居の期間は、次のように時間を区切って引越しの予定を組むことが多いです(例)。
| 8〜10時 | 10〜12時 | 13〜15時 | 15〜17時 | |
|---|---|---|---|---|
| 12/1 | 201号室 幹事会社 |
501号室 他社 |
304号室 幹事会社 |
1012号室 幹事会社 |
時間の枠が決まっているので、ほかの業者を使って10〜12時の枠を取った場合、12時までに作業を終わらせる必要があります。終わらないと、次の枠の作業が終わるまで待つことになる場合もあります。幹事会社なら、同じ会社の作業員どうしで手伝ったり、時間を調整したりしやすいのもメリットです。
3. 料金の目安が分かりやすい
幹事会社は、トラックの大きさや荷物の量に合わせて、そのマンション向けの料金を決めていることがあります。料金の目安が最初から分かりやすいのは、安心できるポイントです。
幹事会社を使うときの注意点:一番安いとは限らない
幹事会社だからといって、料金が一番安いとは限りません。決まった料金で受けている分、ほかの業者と比べたら高かった、ということもあります。また、入居が集中する期間は、希望の日時の枠がすぐに埋まってしまうこともあります。
「幹事会社だから」と決めてしまう前に、見積もりの金額と、取れる日時を確認しておきましょう。


幹事会社以外の業者を使うときに確認すること
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| ほかの業者を使ってよいか、届け出は必要か | マンションによっては、届け出がないと搬入できない |
| 搬入の日時の枠と、予約の方法 | 時間割は幹事会社や管理会社が受け付けていることが多い |
| 共用部分の養生は誰がするか | 幹事会社がまとめてしていることもあれば、各業者がすることもある |
| トラックを停める場所と、入れるトラックの大きさ | 大きなトラックが入れないと、運び方や料金が変わる |
| エレベーターの大きさと、大型の家具が入るか | 入らないと吊り上げなどの作業が必要になる |
これらを見積もりのときに業者へ伝えておけば、当日に「ルールを知らなかった」というトラブルを防げます。大型の家具が入るかどうかは、こちらの記事も参考にしてください(→冷蔵庫や大型家財が搬入できないケース)。
【元営業マンが解説】幹事会社の見積もりをもらってから比べる
おすすめの進め方は次のとおりです。
- 幹事会社の見積もりを取る:料金と、取れる日時の枠を確認する
- マンションのルールを確認する:ほかの業者を使えるか、上の表の項目をチェック
- ほかの業者の見積もりも取る:マンションのルールを伝えたうえで見積もってもらう
- 料金と安心感で決める:差が小さければ段取りに慣れた幹事会社、差が大きければほかの業者も選択肢に
ほかの業者の見積書は、幹事会社と話すときの材料にもなります(→引越しの見積書で見るべき4つの項目)。
まとめ:幹事会社も「比べてから」決める
- 幹事会社は、新築マンションの一斉入居の引越しをまとめて管理する業者
- ルールや段取りに慣れているのがメリット。ただし料金が一番安いとは限らない
- ほかの業者を使うなら、届け出・時間枠・養生・トラックの大きさを確認して伝える
- 幹事会社の見積もりをもらってから、ほかの業者とも比べて決める
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