住んで分かったタワーマンション【15のデメリット】

れな
タワーマンションのメリットを聞いたらますます早く引越ししたくなっちゃったよ!
ちはる
でも管理費が高かったりするし、ご近所付き合いも面倒そう。眺望だってそのうち飽きちゃうって聞くじゃない?タワーマンションなんて見栄以外の何物でも無い気がするのよね。やっぱり慎重になるわ。
のぼる店員
タワーマンションへの引越し・住み替えは不安に感じることが多いですよね。管理費や修繕積立金が高いということは買う前に分かっていることですが、「住んでみないとわからないこと」がタワーマンションにおいては特に多いのです。これからお話する内容を聞いて「やっぱりタワーマンションに住むのは辞めた」という人も数々見てきました。高額な買い物(又は賃料)で、継続的に費用の発生を伴うものなので慎重にお選び下さい。

タワーマンションに住んで初めて分かった15のデメリット

タワーマンションに住むことの最大のデメリットは「管理費・修繕積立金」などの出費の高さ、つまりお金です。賃貸の場合は賃料以外にかかる費用はほとんどありませんが、購入する場合は想像以上の維持費がかかります。継続して払い続けられる方が厳選されていき、「住み続ける」ことが辛くなっていきます。

ただ、こうした直接的なデメリットは購入前・借りる前にある程度予測できます。タワーマンションに住むデメリットは実はこうしたことではないのです。ここでは一般的に言われているタワーマンションのデメリットの他、「住んでみて初めて分かったデメリット」を中心にお話します。この記事を読み、できるだけ購入後のギャップが少なくなることを願っています。

①管理費・修繕積立金が異常に高い

管理費・修繕積立金は一般的なマンションに比べて大きくかかります。駅前又は駅直結で、便利な場所にあることが多いタワーマンションなので固定資産税も高額共用施設の管理費も高額です。便利なところに便利なものを作れば、お金がかかるのは当前です。

人気のマンションであれば購入段階で審査があるため、継続的な支払いができる人しか入居できないはずですが、それでも未払い・滞納を繰り返す居住者が出てきます。特にタワーマンションは成金・収入が不安定な方、見栄で購入してしまう方が多いので、意外と滞納問題が頻繁に起こります。特に今年はビットコインなど仮想通貨で一儲けした方が入居するケースが増えているようです。間違いなく滞納問題が総会や理事会で話題に挙がるでしょう。

滞納者が多いマンションというのは住む前には全く分かりません。住んでみて初めてマンション内部の事情が把握できます。一見華やかそうに見えても、お財布がすっからかんの寒い物件もたくさんあります。「エレベーターが4台あるのに節電のために3台しか使ってはダメ」とか、言っていることは分かりますがせっかくのタワーマンションで節電!節約!と騒ぎ立てられると、何にお金を払っているか分かりませんよね。

また大規模修繕工事においても高層までクレーンが届かないので普通とは異なる特別な工事を行います。そのため工事費も「無駄に」高くなります。プールやジムなどは年会費制にしたり、利用者だけが費用を負担するような形にして工夫をしているマンションもありますが、それでも共用施設や法律上設置しなければいけない施設(ヘリポートなど)もあり、どうしても居住者の負担が高額になります。

②民泊問題

最近のトピックな話題である「民泊」はタワーマンションの居住者からすると大変な問題になっています。

知らない外国人がエントランスをウロウロしていたり、メールボックスをがちゃがちゃ漁っていたり(貸主が部屋の鍵をメールボックスに置いてあると指示している)、都心(特に新宿・渋谷駅近物件)のタワーマンションは民泊ニーズが大変強まっているため、居住者としては非常に怖いです。

セキュリティこそタワーマンションにおける最大のメリットであったのに、これが崩されそうになっているのです。

特に自分の部屋の隣やフロアに一つでも民泊用の投資用マンションがあれば、それだけで生活の安心・安全が壊されていく感覚がありますよね。複数人で民泊を利用していれば、夜中はどんちゃん騒ぎで騒音の被害に悩まされるかもしれません。2017年10月に民泊新法が制定されましたが、規制をすれば必ず隠れて行う所有者も出てくるのでマンションとして厳しく制定する必要があります。

③高所平気症・子供の飛び降りリスク

子供には防衛反応として生まれつき「高所恐怖症」が備わっています。しかしタワーマンションなどの高層マンションで住むことに慣れてしまうと、高所に対する恐怖感が育くまれず「高所“平気”症」が身についてしまうことがあるのです。

東京消防庁によると、平成23~27年の5年間に発生した5歳以下の高所からの転落事故は114件。年間20~30件以上発生し、たけのこのように次々とタワーマンションが建築されている現代と今後についてその発生は加速していくと見られています。

2016年4月10日には、大阪阿倍野のタワーマンションで43階から子供が飛び降りたというニュースがありました。その実態は、居間でアニメの登場人物(ア◯パンマン)が空を飛ぶ映像を見ていたら女児がそれを真似し、高さ1mの窓から椅子を伝い転落したというもの。

普段からジャングルジムや滑り台など高さがわかる遊具で遊ばせて危機感を覚えさせておけばよかったのですが、タワーマンションに住んでいると下に降りて遊ぶことが億劫だったり、そもそもタワーマンションは建築基準法上商業地域にしか建てられないため、遊び場が周囲に無く、高所恐怖症が養われない環境で育ってしまうのです。

子供が生まれるから広くて立地がいいタワーマンションへ引越したい、セキュリティがしっかりしているから将来の子供のために、と「子供のため」にタワーマンションへの住替えを検討する方も多いと思います。しかしそれはもう少し子供が大きくなってから、あるいはタワーマンションではなく戸建てなどに住替えた方が「子供のため」になるかもしれません。駅直結であるが故に自然とのふれあいがほとんどなくなり、教育上も子供に悪影響だという声も聞かれます。

④引越しが面倒、家具や家電が入らない

「タワーマンション=高級=広い」というイメージが強いためか、引越しを機に家具や家電も最新で大型のものを購入される方がいます。しかし、意外とタワーマンションは狭いです。

これは実際に私がタワーマンション内で引越しをしたときの風景です。冷蔵庫を搬入しているのですが、あと1cmでも大きければあわや買い替えを余儀なくされるところでした。建築基準法と家具や家電の作りは決して考慮されて作られているわけではないため、必ず寸法を取ってから購入するようにしましょう。

もちろんタワーマンションなので「吊り上げ」はできません。マンション内のエレベーターに入らないもの、玄関から入らないものは原則搬入できません。ベッドなどは一度解体する必要もあり、非常に面倒臭い。またマンションによっては幹事会社が設定されていたり、自由に引越し業者が選べない場合もあります。

中でも「IKEA家具」については、解体・再組み立てを考えられて設計されていないため(スウェーデンは永住、引越しするとしたら家具は処分するという文化)大型家具をタワーマンション内から運び出すのはほぼ不可能。引越しの見積もりでもIKEA家具の運搬は拒否されます。

⑤風が強い・洗濯物を干せない

タワーマンションは高層階になればなるほど風が強くなります。日によっては風の音が家の中に響くこともあり、台風の際はリビング全体が「ゴー」と響き渡ります。窓を開け、かつ玄関を開けてしまうと急に風が吹き抜け、ものが倒れたり風圧でドアが急に閉まったり開いたりします。

またほとんどのタワーマンションでは洗濯物を干すことが禁止されているはずです。特に布団など間違って洗濯物が飛んだりするとそれが凶器になってしまうことがあります。写真は20階の様子。正直、洗濯物が「干せない」わけではありませんが、干したらほぼ確実に飛んでいってしまうため、「干したくても干せない」が正しい表現です。

タワーマンションの外からの景観も損なわれてしまうため、美観を保つためには居住者が我慢しなくてはいけません。乾燥機付きの洗濯機、あるいは浴室乾燥機、宅配クリーニングを依頼する方がほとんどです。

乾燥機付きの洗濯機においても、「④」で説明したようにスペースは非常に狭いため寸法は必ず取りましょう。写真は都市型用のドラム式洗濯乾燥機で、かなりスリムなタイプですがギリギリです。これ以上大きいタイプの洗濯機は入りません。

⑥中々外に出られない、エレベーターが混雑する

タワーマンションのエレベーター

マンション内の廊下は若干暗めの照明となっており、防音設備が凄すぎてその静寂が逆に怖いとすら思うことがあります。また、意外と外に行くまでに歩いたり、エレベータの混雑、駐車場から車を出すのに時間がかかったりします。物件によっては駐車場に常駐スタッフがいるほどですし、時間帯によっては車が混み出すとマンション内で渋滞を起こすことがあります。

物件内のエレベーターについても、特に朝は外出するまでに時間がかかります。「駅直結」という立地は良いのですが、朝のラッシュ時にはエレベーターの利用者が多く、駅までにかかる実質の時間を5分程度見なければなりません。せっかくの駅近・駅直結物件なのに、エレベーター渋滞を見越して多少早めに出かけなければいけないという本末転倒の事態を受け入れなければならないのです。

タワーマンションのエレベーターが定期点検中である様子

またエレベーターの点検があったりすると、場合によっては階段で下りる(又はのぼる)こともあり意外とハードです。タワーマンションの場合、毎月1回は点検がありますのでかなりの高確率でバッティングします。しかし、最低3台、大きなマンションだと6台ちかくエレベーターがあり、それを一斉に点検するということはほとんどありません。

エレベーター関係で引越しを決意される方も意外と多く、生活をしていく上で大きく足かせになるようです。

⑦インターホンを押されてから宅配物が来るまで時間がかかる

タワーマンションのエレベーター

タワーマンションは、何百人、物件によっては何千人という人が住んでいます。宅急便・宅配便業者さんも一度配達に来ると、マンション全体の荷物も持ってきます。戸建てのようにあなただけの荷物を持ってきているわけではありません。下からインターホンで鳴らしてもらい、すぐに来ることに慣れていた低層マンション・賃貸アパート時代と違い、階によっては5分~10分ほど家の中で待たないといけません。

業者や担当によって、下の階から、上の階からの方がいます。毎回同じ方が来てくださる場合は、インターホンが鳴ってからの時間が徐々に把握できるようになりますが、出かける時間ギリギリにインターホンが鳴ったときは、待っている時間がないことをお詫びし、下の宅配ボックスやコンシェルジュの方に受け取ってもらうなど対応が必要です。

⑧長周期地震動があると揺れが大きい

制震構造、免震構造が施されているタワーマンションは性質上、長周期地震動で揺れが大きくなります。

多少の揺れでも感知してわざと揺れるようになっているため、体に合わず具合を悪くしてしまう方もいます。「タワーマンションが体に合わない」と訴える方も非常に多く、“慣れ”の問題でもないようです。自分が大丈夫でも特に女性や子供の体に合わないことが多いため大変です。

また私もそうなのですが、アクアリウムを趣味とされている方は諦めるしかありません。日々地震が来ないことを祈るしかできず、地震が来てしまえばほぼほぼ大惨事です。

⑨夏は部屋の中がサウナ化する

タワーマンション南向きの日当たりは強烈

「日当たりが良い」というメリットの反面、夏は猛烈に暑いというデメリットもあります。

部屋中のエアコンを稼働させたいところですが、全ての部屋でエアコンを付けると、ブレーカーが簡単に落ちます。タワーマンションでは煙を発生させてはいけないのでガスではなくIHを利用したオール電化のところがほとんどですが、これが仇になり夏はデメリットと感じることが多くなります。

「タワーマンションはエアコンが要らない、夏は涼しい」ということをよく聞きますが、それは日当たりの場所や天候、時間によって大きく変わります。暑いときはとてつもなく暑いです。

東側マンションは早朝~午前中猛烈に暑く、西側は西日が強烈です。体験上、東側の方が暑さに関してはトラブルが少なかったように思います。写真は東南側角部屋の日当たり。南側はほとんど1日中陽があたっているため夏は最悪です。

逆に冬は朝からぽかぽかして快適です。

⑩インターネット回線の繋がりが悪い・遅い

マンションの場合、インターネット回線は建物単位で契約していることが多く、ただでさえ住戸数が多いタワーマンションでは一つの回線をみんなで共有することになります。そのため、平日夕方以降、土日祝日については回線が極端に遅くなります

個別で回線を引くことも可能ですが、それによっても戸建て住戸よりも速度は1/5程度まで落ちてしまいます(建物が高く回線を引っ張ることができないため)。例えばオフィスや事務所としてタワーマンションを使用する場合は不便が多く、ポケットWi-Fiなども使い物になりません。低層階(おおよそ6階以下)ならかろうじて繋がりますが、ネット関係はストレスを感じることが多いでしょう。

⑪宅配物を宅配ボックスまで取りに行かなくてはいけない

タワーマンションの宅配ボックス

先に「宅配物の配達の遅さ」をデメリットに挙げましたが、それとは逆に、住戸が多かったりセキュリティの課題で1階フロアの宅配ボックス留まりになってしまうタワーマンションも多いです。そうするといちいち引き取りに行く不便さがあります。

またチラシ物やポスト投函の宅配物(メール便・レターパック・葉書など)はどのタワーマンションでも共通です。特に「新聞」は、わざわざ毎朝取りに行く面倒さは残念としかいいようがありません。

⑫家庭ゴミを下まで持って行かなくてはいけない

マンションによっては同じフロアに引き取りに来てくれるスキームもありますが基本的には1階まで家庭ゴミを持って降りることになります。

ゴミを持ちながらホテル級の高級内装マンションを歩くのは、どうにかならないかと感じる方も多いでしょう。加えてエレベータの渋滞もありますから、朝の通勤ラッシュにゴミを片手に持ったお父さんたちが一気に乗り込むので少し異質です。

ただタワーマンションの場合、曜日を気にせずいつでも燃えるゴミ・燃えないゴミを出していいため、それはメリットです。年末年始などゴミ回収のインフラが停止しているときは、ゴミ置き場付近がとてつもない異臭で漂います。

⑬パーティールームの倍率が高い

共用施設を使えることがタワーマンションのメリットではありますが、パーティールームなどの抽選式の共用施設については意外と倍率が高く、中々使うことができません。毎月抽選に応募することになり、家族や友人の誕生日、記念日に使いたいと思っても、恩義理なしに普通にハズレてしまいますので注意して下さい。

⑭マンション付帯の幼稚園で感じる格差

ドラマ「砂の塔」でも話題になっているマンション内格差ですが、それはマンション内だけのことではなく、そのマンション付帯の幼稚園や周辺の施設でもそれを感じることがあります。

子供同士の会話が「◯階の✕✕ちゃん」などと呼び合われたり、幼稚園の下駄箱が階数そのものでカースト制度のように(暗黙に)指定されています(最上階に住む人は一番上、最下層の人は一番下の下駄箱に靴をしまう)。「タワーマンションに住む」という目的と勢いだけで入居してしまうと、その後考えもしなかったこと、自分だけではなく、家族や身の回りのことで辛い思いをすることが多くなります。特に下駄箱は、子供に「自分は下の人間(又は上の人間)」というのを植え付けることになるため、教育上どうなのかは問題になりそうですが、暗黙のルールである以上何も言えません。

また、基本的に母親はマンション内で家事やご近所付き合いをするのが主。働きに出たり、「保育園に預ける」というのはもっての外。保育園というのは基本的に母子家庭や収入が一定額以下の世帯、生活そのものが苦しい方達が集まる場所、という理解をされている方が多いため、子供を保育園に通わせているというだけで、マンション内で差別を受けることがあります。

⑮理事会・総会で揉める

マンション総会イメージ

タワーマンションとは見栄の塊で構成されたものです。そして住んでいる人の背景も様々。独身向けの部屋、ファミリー向けの部屋、リタイア世代向けの部屋など、部屋のタイプもたくさんあります。結果、色々な世代が混在することでありとあらゆる問題がマンション内で起こります。

修繕積立金の不足(ほぼ全てのタワーマンションで起こります)、工事や修繕のための一時金の徴収(かなり高額なお金を請求されることもあります)、鳥糞被害、区分所有者同士の権力争い、上記のデメリットに挙げた問題など、理事会・総会ではほぼ確実に荒れ、見物感覚でいると中々面白いです。

普通のマンションでは考えられないことがタワーマンションで問題になるので(ただ物件価値はそこまで下がりません)、やはりある程度のステージの方が住まないと息苦しくなります。

立地によっても問題が様々です。特に東京23区・横浜「以外」のタワーマンションの民度ははっきり言ってかなり低いです。これは管理会社に勤めていた私の経験則なので異論は受け付けますが、「23区に“住めない”」人たちが少し見栄を張って購入したのが区外・郊外のタワーマンションなので、一様に勘違いされている方が多く見受けられます。もちろん本当のお金持ちの方も多いのですが、それでも成金の王様気分で管理会社や他の居住者様に横柄な態度を取られる方もたくさんいます。

いわゆる「荒らし屋」感覚で理事会・総会をかき回し、優越感に浸りながら結局何の話し合いだったのか分からず、その方の承認欲求を我々が満たしてあげるだけの集まりになることもしばしば。従って、輪番制のマンションで役員に選定された場合は覚悟をしておいてください。土日は潰れますし、無償で、それなりに大変になります。

のぼる店員
以上がタワーマンションのデメリットです。もちろんこれを上回るメリットがあるためタワーマンションが今売れているということになるのですが、生活環境やその人自身の暮らし方は様々なのでよく確認するようにして下さいね。

1 個のコメント

  • 以前二子玉川の タワーマンションを 持っていました が やがて 住環境 が 変わってくることに 気が付きました まず第1に 電車が これ以上ないくらいに 混雑していて 通勤が 大変だ ということがわかりました 1階にあった 様々な施設 例えば スポーツジム 等の施設は 初めのうちは 喜んでいたのですが やがて 使う人が ほとんどいなくなりました それでも管理費は みんなが 負担しなければなりません さらに 住民の中に は 民泊をして その経費を稼ごう などと 提案をする人まで 現れてきました マンションは 管理を買え と言われたことが 基本的に 分かっていないようです このようなことがあって 去年 タワマンを 売却しました そのお金で 今年の初め 小田急線沿線の 中古の戸建てを 一括決済で 購入してきました えきから 歩いて行きます 今考えてみると このような経緯 に 自分なりに 満足しています

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