タワーマンションに住替え~メリット・デメリット

れな
最近タワーマンションばっかり建ってるよね。やっぱり見晴らしとか良いのかな。ちょっぴり羨ましい。
ちはる
何言ってんの。タワーマンションなんて見栄っ張りが住む場所よ。ご近所付き合いなんて本当に面倒臭そうじゃない。「あら、◯階の△△さん♪」なんて、階数で人を判断しそうで逆に息苦しそうよ。
のぼる店員
さすがちはるさん、中々的を射ています。最近はタワーマンションへの引越し見積もり件数が増えているので本当に人気があるのだと思いますが、暮らし始めて感じるデメリットも多いようです。

タワーマンションのメリット・デメリット

タワーマンションに住みたい!

そう思う一番の動機は「見栄・プライド」ではないでしょうか。人間誰しも「高い場所」へは憧れや優越感を感じるものです。今回のれなさんのように今では高校生でもタワーマンションの存在・価値を理解しているようで、訪問見積もり時に高校生の口から「タワマンに引越しするんだ!」という信じられないワードが聞かれます。時代ですね。

しかし、実際のところタワーマンションの維持・管理は非常に難しく、毎月の支払い、急な一時金の支払いに耐えられずマンションを手放す方も少なくありません。

「眺望」に関しても、毎日見ていればそれは飽きますし、次第にそれがデメリットに転換することもあります。タワーマンションへの住替えは、一戸建ての購入以上に慎重になるべきだと思います。

タワーマンションのメリット

眺望

タワーマンションの一番のメリットは「眺望」です。購入当初のモチベーションは確かに長続きしませんが、やはり高層階からの眺めは最高ですし、友達や恋人を家に招き入れたときは本当に喜ばれ、あなたの承認欲求は大いに満たされます。

売却の際も、階数の高さ・眺望の良さがそのまま価格に反映されます。売ることを考えて購入するなら、下手に低層階の部屋を買うのではなく、1階でも上の階の部屋を購入した方が総合的にプラスになります。

逆に言うと、「タワーマンションに住んでいる」という事実だけを求めて、低層階のマンションを購入するのはあまり意味がありません。

安全性が高い、防犯対策が整っている

タワーマンションは安全性が高いことも大きなメリットです。建築基準法上、タワーマンションのような高層建築物を建てるときは、普通の建物より厳しい基準で建てられることになります。国内における既存の「タワーマンション」と呼ばれるものはほぼ全て該当の基準で建築されているので、「最も安全な場所」と判断することができます。

非常食や水、救命道具も地下施設に保管しているでしょうし、商業施設が一体となったタワーマンションも多いので緊急時には困りません。ホテルのように24時間体制でマネージャーやコンシェルジュ、警備員が在住しているものも多いので、タワーマンションに住むことが来る「◯◯地震」の一番の対策になると言えます。

東日本大震災でも無傷だったタワーマンション
大崎のとある高級タワーマンションのマネージャーに東日本大震災のときの話を聞いたことがあります。当時、東京も震度5~6以上を記録し、あまりニュースになっていませんが都内のマンションもダメージをたくさん受けました。そんな中このタワーマンションにおいては地震の警報機すら鳴らず、住民は揺れたことも気付かなかったとい言います。

施設の充実性

タワーマンションには様々な設備が揃っており、マンションの中だけで生活ができてしまうような小さな「町」です。

・コンビニ
・スポーツジム
・プール
・市役所(出張型)
・飲食店、バー
・ゲストルーム
・パーティルーム
・カラオケボックス

などなど。もちろん、受付のコンシェルジュに頼めば基本的なことは全てやってくれますので、日常生活において困ることはほとんどありません。ホテルのフロントと同じイメージなので郵便物を出したりすることもできます。

タワーマンションのデメリット

マンション内格差

マンション内における格差は間違いなくあります。それを気にしない方であればいいですが(テナントや賃貸など)、タワーマンション独特の格差が感じられます。役員などに選ばれ、理事会に毎週出席するようになってしまったら最悪です。ほとんど発言できず肩身が狭い思いをすることになるでしょう。

金欠に陥っているタワーマンションが多い

購入前に気付きにくいポイントですが、現状ほとんどのタワーマンションが金銭的な問題を抱えており、管理会社がほとんどノーギャラで支えてあげている状態です。最初から高級路線で建築された大型のタワーマンションであれば問題ないことが多いのですが、中途半端なタワーマンションが一番危険です。

最初から高級路線のタワーマンションは、言い方は悪いですが「本当の金持ち」がたくさん住んでいるので、管理費や修繕積立金等の値下げ・値上げの議論があまり繰り広げられません。居住者側ではなく、管理会社から提案することがほとんどです。しかし、東京近郊(埼玉・千葉)や、西東京周辺など、手を伸ばせば買えそうな価格帯のタワーマンションは、いわゆる「見栄っ張り」の方、「金持ちに見られたい中流階級」が多いので、マンションにもお金が集まらないのです。

平気で管理費・修繕積立金を滞納する人もいて、はっきり言ってしまうと居住者の質が低いのです。当然マンションそのものの価値も低下していきます。そして、居住者としては管理費を値上げしたくないので、管理業者に対する委託業務費を値下げしろという話になることがほとんど。しかし現実問題、管理会社としては委託費を下げられたからサービスの質を落とすということはできないので、そのままほぼノーギャラでマンションの維持・管理をお手伝いする形になります。

そんなマンションの風紀は見えないところで価値が減少していき、いつの日か空き家だらけの問題物件になるのです。管理会社の担当フロントも疲弊するでしょうし、コロコロ担当が変わるなど、舵が取れない悪循環にハマります。

毎月の出費が多く、一時的な徴収もある

一番の問題が、管理費・修繕積立金などの毎月の出費です。通常のマンションにはない、ジムやプールなどの特別施設、建築基準法上必要なヘリポートなどの設備、プールの監視員、コンシェルジュ、マネージャーの人件費、こういったものは全て管理費から捻出されるため、想像しているよりも個人の負担額が大きくなります。

よく誤解されるのですが、マンションそのものの所有者は、各区分所有者全員のものです。ですから、ジムもいらない、プールもいらない、コンシェルジュもいらない、と決めることは区分所有者の間で自由にできます。初期設定だけデベロッパーが決めて売り出しますが、その後のカスタマイズは自由なのです。ですから、「高い」と思うなら外すこともできます。

しかし現実的にはみんな見栄っ張りなのでそんなことはしません。要は「お金」を持っている人だけが残り続けることができるため、「手が届きそう」という段階のステージの方は絶対に買わないほうがいいです。建物が古くなって修繕等をする場合には、一時的な徴収(結構多額な)が行われることもあります。計算出来ないことも多いため、実は安易に手を出してはいけないものなんです。

実は「本当の金持ち」は決して「マンションを購入する」という決断をしません。往々にして「賃貸」です。タワーマンションをちょっと体験してみたい、という程度の思いなら、住替えは踏みとどまる、あるいは賃貸で暮らして体感してみるのが良いと思います。

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