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「良い」引越し営業マンの見極め方とその特徴~その人に頼んで大丈夫?

良い引越し営業マンの特徴
れな
A引越社の営業の人、すっごい怖かったね…。こっちが「決められない」って断っても帰らなかったし、契約しなくて正解だよ。
ちはる
でも値段だけ見ればA引越社が一番安かったのよね。彼が引越しの作業をするわけじゃないし、A引越社に任せた方がよかったんじゃないかしら。
のぼる店員
引越しを「値段で決める」というのは間違った選択ではありません。しかしプランの変更などがあった際、その窓口が担当営業マンになることが多いため、見積もり時に威圧的な営業マンだと契約後に横柄になったり、トラブルも多くなります。

ちはるさんの言う通り、営業マンが引越しをするわけではないため安さで引越し業者を選んでも良いような気がします。しかし、自分が作業するわけではないから「できない」ことも「できる」と言って他社より目立とうとしている可能性もあります(引越し営業マンは呼吸をするように嘘をつきます)。

営業マンと現場作業員の意思疎通ができていなければ、当日ほぼ間違いなく追加料金を支払うはめになり、安く契約しても蓋を開けてみれば他と変わらなかったということもよくあります。

引越しは「人(営業)」で選ぶ!値段だけで選んではいけない

引越し見積もりサイトを利用して何社も見積もりを取っていると、ほとんどのお客様が内容・サービスは二の次で、「値段が安い」だけの会社に任せることが多くなります。

それもそのはず。引越しは当日にならないとそのサービスを目にすることができないため、「値段」以外の具体的な指標がわからないからです。また複数の業者が入れ代わり立ち代わり我が家に入ってきて同じような話を延々とするため、料金以外の内容も分からなくなってしまうからです。

料金で引越し会社を選ぶことについて否定するわけではありませんが、引越し料金だけで引越し業者を選ぶということは、営業態度が悪い・雑な営業マンに引越しを任せる可能性が高くなってしまうため、契約後のトラブルや不当な追加料金なども発生しやすくなります。

引越し業者と営業マンの間で情報が共有されているのは、見積書に記入されている内容のみなので、見積書に書いていない内容を確認したいときはどうしても営業マン頼りになります。契約後の窓口はその営業マンがアフターフォローまで担当するため、引越し業者を選ぶときは、後日対応も気持ちよくやってくれる営業マンを選んだ方がよいのです。

良い引越しの営業マンを見分ける4つのポイント

①標準引越運送約款について説明をする

何かトラブルがあったとき、顧客を守ってくれるのは標準引越運送約款です(引越しにおける公式ルール)。

引越し契約時に必ず渡される標準引越運送約款は、その内容が細かいためほとんどの営業マンは「読んでおいて下さい」としか指示しません。あるいはその存在すら伝えません。

対して顧客思いの良い営業マンは、すべての内容説明はしないものの、引越しトラブルに繋がる事例が多い項目については必ず解説します。特に「キャンセル」や、「荷物の追加」に関する内容は丁寧に説明してくれるはずです。

②引越し先(新住所)に関するヒアリングを念入りに行う

オートロックマンションのエントランス

良い営業マンは、一戸建てに引越しをするときは間取りの確認、マンションに引越しするときはエレベーターの使用時間や床養生の距離、作業届の提出期限など、家財の量よりも「引越し先」について念入りに確認するはずです。

なぜなら、引越しのトラブルは現住所よりも引越し先で起きることの方がはるかに多いからです。相見積もりという限られた時間の中で、少しでも良い引越しができるよう、ヒアリングに最も時間をかけます。

仮に引越し先について一切ヒアリングを行わない営業マンがいれば、当日になって大型家財が新居に入らない、吊り上げが必要になってしまった、など追加料金がかかってしまうこともあります。

引越し先について具体的に確認せず「吊り上げできます!」「冷蔵庫入ります!」などデリケートなポイントをスルーする営業マンも信用できません。

何社も見積もりを取って「できない」と言われ続ける中「できる」という業者が現れると私たちはホッとしてしまうのですが、「できる」と言ったその経緯をしっかり確認するようにして下さい。

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2017年12月5日

③程よくしつこい

サカイ引越センターの4tトラック

がっかりするかもしれませんが、引越しの営業マンは良し悪し関係なくしつこいのが特徴です。なぜなら、引越しの営業マンは常に会社から「即決」を求められているからです。無料の訪問見積もりと言っても、ボランティアではお金になりませんからね。

特にサカイ引越センターのしつこさは群を抜いています。しかし引越し作業の品質はピカイチ。ここはさすがです。

また引越し料金に相場はありません。つまりすべての業者に値段をオープンしてしまえば、1社目よりも2社目の方が、2社目よりも3社目の方が値段が安くなるのは当然のことなのです。それを防ぐために、引越しの営業マンは時間の許す限り全力で営業をかけてきているのです。

そのため、「しつこい=悪い営業マン」とは一概に言うことができないのです。

肝心なのは引き際で、良い営業マンは見積もりが始まる前に相見積もりの状況を聞き、自分の使える見積もり時間を把握して、ここぞという場面で「他の引越し業者を断ってくれたら、このくらいにします。」と最後の値引き交渉を持ち掛けてきます。それを見逃さないようにしましょう。

④見積もり後(契約後)のアフターフォローが丁寧

相見積もりを取る場合は、相見積もり中に契約してしまうか、相見積もり後に自分が契約したいと思った引越し業者に連絡をします。良い営業マンは、相見積もりの経過や結果を聞くために、ちょくちょく連絡をしてきてくれます。

相見積もりを取っていると、最初の引越し業者と最後の引越し業者では、プラン内容がまったく違うということも起き兼ねないため、常に対等な見積もりが出せるようにと連絡をしているのです(迷惑行為というよりは親切心の方が強いはずです)。

見積もりの時点でこまめな連絡を取る営業マンは、契約後にもこちらの進捗状況を気遣ってくれたり、こちらの変更にも快く対応してくれます。契約をするなら、こまめに連絡を取る営業マンにしましょう。

良い引越し営業マンに出会うには相見積もりを取るしかない

営業マンが顧客を選べないのと同時に、私たちも営業マンを選ぶことはできません。ですから一社しか見積もりを取らないなんてもってのほか。ボッタクってくださいと言っているようなものです。

そんな状況の中でより良い営業マンに出会うためにこちらができることといえば、多くの相見積もりを取って営業マンを吟味することです。

見積もりは一瞬ですが、契約をすれば引越しが終わるまで長い付き合いとなります。もし融通の利かない営業マンを選んでしまうと、結果的に実害としての損・リスクの可能性が高くなります。

正直のところ、「引越し業者」で選ぶ時代というのは終わりました。オプション等の違いはありますが、資材や一般的なサービスはほとんど同じ。また有料のサービスがあったとしても、「引越し料金に相場がない」ということを分かっていれば、それを加味した値引き交渉をすればよいだけ。

引越しを気持ちよく、かつ安く、行うためには相見積もりと営業マンの選定が非常に重要です。

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