【サカイ引越センターの見積もりの流れ】
挨拶→名刺交換→お米プレゼント→ヒアリング→荷物チェック→料金提示→値引き交渉→契約
サカイ引越センターの見積もりの特徴、心構え
サカイ引越センターは相見積もりの前半に呼んではいけない
サカイ引越センターの見積もりを取るタイミングは、相見積もりの最後にすることを強くおすすめします。
サカイ引越センターは「即決」にこだわる引越し業者であり、こちらが「契約する」と言うまでは延々と家から出ていってくれません。相見積もりの1社目に呼んでしまうとその後の業者の流れが非常に悪くなってしまうからです。
しかし、即決に強いこだわりを持つ故に、契約をチラつかせれば限界まで引越し料金を値引きしてくれる営業マンが多いのもサカイ引越センターの特徴です。その特徴を利用して、複数の引越し業者の見積書が出揃った後にサカイ引越センターを呼び、他業者の見積もり書を見せながら値引き交渉に臨めば、一社目に呼んだ時よりも大幅な値引きをしてもらえるでしょう。
サカイ引越センターに同席見積もりをさせると喧嘩のような話し合いが始まる
サカイ引越センターの営業マンは、「自分たちが日本で一番の引越し業者であり、他社に負けている要素がない」という強いプライドを持っています。
実際に年間引越し作業件数は2014年からずっとNo.1をキープしていますし、年々売り上げ・利益を伸ばしていができます。しかし営業マンのプライドが強いせいで、他の引越し業者の営業マンと同時に見積もり(同席見積もり)となった場合は大変です。
などと、かなり強気で他社と比較をおこないながら、いかにサカイ引越センターが優れた引越し業者であるかを見せつけるように営業をすることが多いです。こんなことを言われた他社の営業マンも、
というように、結果としてお互いの会社を批判しつつ口喧嘩をしあうという状況を見せつけられるため、こちらとしては気持ちよいものではありません。
見るにかねて見積もりを中止するように促しても、「いや、あなたが契約してくれるまで私は残りますよ!」といった感じで非常に疲れます。
しかし、これを続けていくうちに両営業マンが引越し料金をドンドン値引きしてくれることが多いので、メリットがないわけではありません。引越しの営業マンの口喧嘩を静観するだけの余裕を兼ね備えているのであれば、敢えてサカイと他の引越し業者の見積もりを同時に取るのもアリでしょう。
サカイ引越センターの見積もり~契約に関するFAQ
ダンボールは自分で購入するの?
サカイ引越センターでは引越しの契約をした顧客に対して、大小合わせて50枚のダンボール、ガムテープ2巻き、布団袋2枚などの梱包資材を無料でプレゼントしてくれるため、自前で用意する必要はありません。
また、家財の量が多く無料プレゼント分のダンボールを使い切った場合でも、中古のダンボール(他の人が一度使ったダンボールだが、再利用できる程度には綺麗な物)であれば無料で追加することができます。有料にはなりますが新品ダンボールの購入もできます。担当の営業マンに相談すれば、追加の新品ダンボールが無料になることもありますが、確実にやってもらえるとは限らないため、まず相談してみましょう。
ちなみに、お皿を包むための梱包材やエアークッションなどの高額梱包資材の取り扱いもおこなっており、見積もり時の交渉によってはこちらも無料プレゼントしてもらえることもあります。欲しいという方は忘れずに営業マンへ相談しましょう。
梱包はやってくれるの?
サカイ引越センターの引越しには複数のコースがありますが、こちらが何も言わずにいると一番ポピュラーな「せつやくコース」で話を進められることになります。せつやくコースで引越しを契約した場合、家財をダンボールへ梱包する作業は自分でやらないといけません。
しかし、家財の梱包作業を女性スタッフがおこなう「らくらくBコース」というコースもあり、あなたが家財の梱包をサカイ引越センターに任せたいという意思を営業マンへ伝えれば、家財の梱包をサカイ引越センターにやってもらう方向で話を進めることもできます。
どのコースを選んだとしても、ダンボールに梱包することができない大きな家財については引越し当日に現場作業員が梱包をおこなってくれるため、自分で梱包をする必要はありません。
コース | コース概要 | メリット | デメリット |
せつやくコース | 大型家具以外の荷造り・荷解きを自分で行うコース。 | 費用が安い。プライバシーが守られる。 | 荷造り・荷解きを自分で行う。 |
らくらくAコース | 荷造り・荷解きを専門スタッフが行ってくれるコース。 | 楽。家財や食器の梱包も安心。 | 費用が高い。プライバシーが守られない。 |
らくらくBコース | 荷造り・梱包を専門スタッフが行ってくれるコース。 | 楽。家財や食器の梱包も安心。新居のインテリアや小物の整理を自分でできる。 | せつやくコースに比べて費用が高い。 |
サカイの人は怖い?
サカイ引越センターの営業マンはしつこい見積もりをすることで有名で、プライドが高く他業者へ上からものを言う傾向にあるため、「怖い」という感想を持つことが多いでしょう。
もちろん、すべての営業マンが上記のような態度を取るわけではなく、非常に親切な対応をしながら引越しについて詳しく教えてくれる方も多く在籍しています。大企業であるために上と下でレベルの差が大きく開いてしまっているのは困りどころですが、その社風は頭に入れておきましょう。
事務所の電話対応については、大企業故に日夜大量の電話がかかってくるため、一つ一つ処理をし切れていないというのが現実であり、「対応が遅い」という評判も聞きます。
サカイにしかないポイントは?サカイに決めた人の動機は?
サカイ引越センターで見積もりを取ると、営業マンが訪問時に岩手県産のひとめぼれ(1kg)をプレゼントしてくれます。
このお米、実は「かなり」美味しいお米であると評判で、これを目的にサカイ引越センターの見積もりを取るという人も多いのです。
また、サカイ引越センターの家財保険は保険会社を通さない独自の保険であり、100万円を超えない家財については基本全額補償。100万円を超える家財については申告さえしておけば補償をしてもらえるという優れものです。しかし、上の通りサカイ引越センターの対応は遅いことで有名で、補償されるまでに数ヶ月かかったという例もあるため、家財を壊された際は根気よく連絡を取りましょう。
他の引越し業者にあるのにサカイにないサービス
サカイ引越センターでは、家電リサイクル法が適用されている一部家電を除いた家財・家電の処分を任せることができません。
購入から約2年ほどの傷が目立たない家財であれば、子会社のリサイクルショップが引き取ってくれることもありますが、判断基準が明確ではなく確実に引き取ってもらえるわけではないため、あまり頼りにしてはいけないシステムです。
サカイ引越センターと比較したい引越し業者
アート引越センター
名実ともに「サカイのライバル」と言える引越し業者。サカイ引越センターにはない「エコ楽ボックス」という食器を梱包なしで運ぶことができる資材があるため、梱包面ではアートに軍配が上がり、オリコンランキングもサカイより上位に位置するため評価が高い。
品質にこだわる場合や、家族の引越しで家財の量が多い場合は両者の相見積もりを取って検討しましょう。
アリさんマークの引越社
サカイ・アートと並び、大手引越し業者3社の一つに挙げられることもあるほど知名度の高い引越し業者。厳密に言えば「大手引越し業者」とは言えない引越し業者ですが、作業スピードの速さから根強い人気を誇ります。
サカイ引越センターは必ず見積もりに呼びたい引越し業者
サカイ引越センターで見積もりを取る上での注意点・特徴をまとめると、
- 営業マンはしつこく即決を迫ってくる
- 他社と同席になった場合は他社批判をすることが多い
- お米プレゼントや保険などの独自サービスは評価できる
- 電話対応・トラブル処理が遅い
となります。少々批判的な意見が多くはなりましたが、サカイ引越センターの作業品質は日本一であり、見積もりさえ我慢できれば期待以上の引越し作業となったという評判が多いという特徴を持っています。
即決に対する異様な執念は、言い換えれば「売り上げ・作業件数一位の座を確固たるものにするための努力」と言い換えることもでき、その熱意に感動して契約を結んだという人も決して少なくはありません。
元引越し営業マンの私からすれば、家財を確認して引越し料金を提示し、お客様がNOと言ったら「はいそーですか」と帰るだけの営業マンに比べれば、一生懸命自社のために頑張っている営業マンのほうが評価に値すると思います。しかし、その熱意がお客様に対して「怖い」と伝わっていることが多いのも事実であり、改善点が多いのが現実であると言えるでしょう。
以前サカイに2回引越し依頼して、満足だったので今回近隣地への平日の単身引越しの訪問見積してもらいました。約束の時間に遅れて理由も言わず来られて、1時間居座り8万強の見積置いて帰っていきました。おまけに米返してと言われ返しましたが、呆れました。サカイも落ちたものだなと感じ今後の選択肢からは外しました。他の大手他社で電話見積したら、3万円台で即決しました。