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準備もお金もハンパじゃない!ペットの海外引越しってどれくらい大変なの?

猫がカーペットに寝ている

犬・猫と一緒に海外へ引越しするには、時間とお金、そして体力が求められます。例えば短期の海外転勤や留学の場合は、帰ってくることを想定した準備、あるいは「連れて行かない」という選択肢も頭に入れるべきでしょう。

準備期間
引越し6ヶ月前から準備を始める。最低2ヶ月は必ずかかる。

お金・費用
海外引越し先によるが、1匹あたり10万円~50万円を想定する(総額)

覚悟
輸送中の死亡リスク、殺処分のリスク、そもそも連れていけない場合も想定する。

人間が海外に引越しするのも大変ですが、犬や猫はもっと大変です。というのも、基本的にペットは「モノ」という種別なので、「輸入・輸出」と表し、各国その条件が異なるからです。ここではその手続と、具体的に行わなければいけないこと、相談できる引越し業者・輸送業者・航空会社をまとめています。

海外に犬・猫を引越しさせることができる?できない?

あなたの海外赴任や、留学、何らかの事情で海外に行くことが決定した場合、まず引越し先のペットの受け入れ体制があるのか確認する必要があります。

相手国の入国条件の調べ方

  • 引越し先(相手国)の動物検疫機関に問い合わせる
  • 日本の引越し先(相手国)大使館に問い合わせる

またその条件も指定されています。代表的なところでいうと、予防注射とその証明書、マイクロチップはどこの国でも必須条件。例えば日本→台湾における輸入規定を見てみます。

犬・猫の日本から台湾への輸入検疫規定の手続き(抜粋)

  • 犬・猫は生後満90日以上であり、マイクロチップを装着する。輸入する30日前~1年の期間内に、狂犬病不活化ワクチンの予防接種を受ける
  • ワクチンの予防接種証明書、マイクロチップ認識番号等を提出する。
  • 入国時に条件を満たしていない場合、日本に返送殺処分される。

台北経済文化代表処

細かい規定はもっとたくさんありますが、全て細かくチェックし、その条件を満たさないと返送あるいは殺処分される可能性もあります。

特にこの予防接種、マイクロチップの装着には時間がかかるので、余裕を持って準備する必要があります。海外赴任が急に決まった場合は、一旦あなたが海外で居住環境を落ち着かせてから迎えに行くということもあります。

  • マイクロチップの装着:約4000円
  • 狂犬病予防接種:3000~5000円

※チップ装着はできるだけ早めに。装着前に受けた予防接種は無効です。

帰国時の条件(日本の検疫)はもっと厳しい

冒頭、短期の海外赴任や留学なら「連れて行かない」選択肢を示唆したのは、日本における入国手続きが海外以上に厳しいからです。島国という特性上、日本では厳しく輸入検疫が行われ、最悪の場合180日以内で係留し検査をされます。

行きの準備で最低2ヶ月~最長半年かかり、帰りにも同様の準備が必要だと考えると、目安としては2年以内の海外赴任であれば連れて行かずに預かってもらう方が健康や手間、その他リスク勘案すると懸命といえます。

海外へ犬・猫を飛行機で輸送させることができる航空会社

シンガポール・チャンギ国際空港

日系航空会社(機内持ち込み不可)

JAL:ペット・動物をお預けのお客さまへ(国際貨物)

日系航空会社では全てペットの機内持ち込みが不可。貨物として輸送することになるため、低温・騒音・振動の中で長時間耐え忍ばせなければなりません。これは非常にリスクが高く、わかった状態で行うため(同意書も書く)、謂わば「虐待」と捉えられてもおかしくありません。

機内持込可能な航空会社(一例)

DELTA:ペットの輸送について
エールフランス:動物の輸送・運送

逆に外資系エアラインでは非常に柔軟。ペットの機内持ち込みを許可しているところが非常に多いため、こちらをチェックして計画を立てるのがおすすめです。

海外へのペット引越しをサポートしてくれる業者

日本から海外への引越し

海外から日本への引越し

ペットは「モノ」という区別のため、輸出・輸入という表現をします。そして、輸出先と輸入先、どちらでも検疫をクリアしないとなりません。例え輸出に成功し無事たどり着いても、輸入先で何か問題が起こってしまったら「殺処分」となります。

特に言葉が通じない場合は、素人ではどうにもなりません。確実に輸送を成功させるためには可能な限り業者を利用することをおすすめします。特に「日本への輸入」は島国であるため諸外国よりも厳しい傾向にあり、実は戻ってくる方が大変です。

海外に犬・猫を引越しさせる注意点まとめ

  • 準備期間として最低1ヶ月、最長6ヶ月以上必要
  • 犬1匹に対し、10万円以上の輸送額
  • 相手国の入国条件を調べる
  • 日本の出国条件を調べる
  • 時間に余裕が無い場合はあなた自身が海外での居住環境をまず整える
  • 飛行機輸送は機内持ち込み可能の飛行機を選ぶ
  • 機内持ち込み不可の飛行機の場合、長時間にわたり低音・騒音・振動を受け続ける
  • 特に猫は敏感なため出発準備のときからストレスを感じ始める

人間の海外引越しは、サカイやアート、ヤマトホームコンビニエンスなど、多くの大手引越し業者が取り扱っています。しかし国内外問わずペットの輸送そのものが基本的にNGのため、基本的に引越し業者に依頼することができません。つまり、自分で一から調べて専門の輸出入代行業者に依頼する他ないのです。

ペットの海外引越しを成功させるためには、お金よりもその確実性と時間を重視し、専門業者に依頼することをおすすめします。

3 件のコメント

  • こんにちは。
    お尋ねしたいのですが、近々ベトナムに移住する事になりそうなのですが、2匹の猫を飼っていてその子たちも一緒にと考えています。
    それでこのサイトを見ると1匹10万〜50万と書いてありますが先程ベトナム航空に問い合わせると1匹あたり9キロのケージで100ドル位と伺ったのですが、その他の費用がすごくかかるということですか?

  • コロナが落ち着き次第、フィリピンへ移住の計画をしています。ペット同伴です。住む家土地はあります。ペットの移住の手続き、費用などを、教えて下さい。

  • こんにちは。チェコに4ヶ月の留学のため犬を連れて行き連れて帰ってきたいと思います。
    まず輸出はburdenさん、輸入は日本通運さんに代行をお願いしたいと思います。
    フライトなどの実費を除くと料金はいくらくらいかからのでしょうか? なお、マイクロチップの装着と狂犬病のワクチンは終わっております。
    よろしくお願いします。

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