リフォームや建て替え、仮住まいへの引越しで「荷物をしばらく預けたい」というとき、選択肢は大きく3つあります。引越し業者の保管サービス、トランクルーム、宅配型トランクルームです。
この記事の結論(30秒で読めます)
- 家財が多く、保管中に出し入れしないなら引越し業者の保管サービスが総額で安くなりやすい
- 保管中も荷物を出し入れしたい・空調が必要なら屋内型トランクルーム
- 段ボール数箱程度なら宅配型トランクルーム(月額320円〜)が手軽
- どれを選ぶ場合も、引越し業者の相見積もりで保管込みの総額を比べるのが基本


荷物の一時保管3つの方法を比較
| 引越し業者の保管 | 屋内型トランクルーム | 宅配型トランクルーム | |
|---|---|---|---|
| 向いている量 | 家1軒分など大量 | 家具・家電を含む中量 | 段ボール数箱 |
| 料金の決まり方 | 見積もり制(量と期間) | 月額(広さで決まる) | 月額(1箱ごと) |
| 保管中の出し入れ | 基本的にできない | いつでもできる(24時間の施設も) | 箱・アイテム単位で取り出し可(有料) |
| 運搬 | 引越しと一緒に業者が運ぶ | 自分または引越し業者が運ぶ | 宅配便で送るだけ |
| 空調 | 業者による(要確認) | 空調完備の施設が多い | 倉庫で管理 |
引越し業者の一時保管サービス|大量の家財ならまずここ
大手の引越し業者の多くは、建て替えやリフォームに合わせた荷物の一時保管に対応しています。引越しと保管をまとめて頼めるので、運び出しから戻しまでの手間がかかりません。
| 業者 | 一時保管の内容(公式サイトより) |
|---|---|
| アート引越センター | 保管期間と保管後の搬入先が決まっている依頼(リフォーム・建て替えなど)が対象。料金は保管料+入庫・出庫の作業費。3月18日〜4月10日の繁忙期などは対応できない場合あり |
| サカイ引越センター | 建て替え・リフォームに伴う一時預かりに対応。料金は家財の量と期間で決まる。預かり中は一部の荷物の出庫はできない |
| 日本通運 | 1週間未満なら鉄道コンテナを使い、保管料がかからない方法を提案。長期の場合は提携のトランクルームなどを紹介 |
| アーク引越センター | オプションで荷物の一時保管に対応 |
※2026年10月時点の各社公式サイトの情報です。料金はどの業者も見積もり制です。
私の営業マン時代の経験では、トランクルームの月額は割安に見えても、家財を大量に預けるほど、引越し業者の倉庫のほうが総額で安くなることがほとんどでした。一戸建ての家財の半分以上を預けるような場合は、トランクルームの広い部屋でも足りないことがあります。
「空調あり」の倉庫は中身を確認
引越し業者が「倉庫には空調がついています」と言う場合、空気の入れ替えができる換気扇がついているだけということがあります。業者によっては、敷地内に置いたコンテナを「当社のトランクルームです」と案内することもあります。
湿気に弱い家具・衣類・書類などを預けるなら、温度や湿度をどう管理しているのかを見積もりのときに具体的に聞いておきましょう。
急に必要になる物は手元に残す
引越し業者の倉庫に預けると、戻しの引越しまで荷物を取り出せないのが基本です。喪服や季節の衣類など、急に必要になるかもしれない物まで一緒に預けてしまう人が多いので、注意してください。
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屋内型トランクルーム|保管中も出し入れしたい人向け
トランクルームの一番のメリットは、保管中でも自由に荷物を出し入れできることです。空調が整った施設が多く、湿気に弱い物の保管にも向いています。
料金の目安(キュラーズの例)
| 広さ | 定価(月額・税込) |
|---|---|
| 0.5畳 | 13,640円 |
| 1.0畳 | 24,420円 |
| 2.0畳 | 39,710円 |
| 3.3畳 | 58,410円 |
※キュラーズ駒込店(東京都北区)の2026年10月時点の定価です。料金は店舗ごとに異なり、新規申込みのキャンペーン価格もあります。キュラーズは24時間出し入れ可能で、初期費用は最初の利用料とセキュリティカード代(2,970円)です。
近所で探すなら物件数の多い「ハローストレージ」
トランクルームは、自宅や仮住まいから近いことも大事です。ハローストレージは全国に約2,000物件以上あり、近くで空きを見つけやすいのが強みです。車を横付けできる屋外型(コンテナ)と、空調・セキュリティ設備が充実した屋内型から選べます。
料金や初期費用、解約のルールはハローストレージの料金・評判の記事で詳しく解説しています。
注意①:営業時間と「戻り便」の時間指定
トランクルームによっては出し入れできる時間が決まっているところがあります。特に注意したいのが、預けた荷物を新居へ戻す引越し(戻り便)です。
引越し業者は、午前9時以降の到着時間を約束しないことが多く、出し入れが9時以降の施設だと「◯時には着ける可能性が高いです」というあいまいな答えしか返ってきません。結果として午前フリー便や午後便で契約することになり、一戸建ての家財の半分以上を預けていると、作業が1日で終わらないこともあります。24時間出し入れできる施設を選ぶと安心です。
注意②:業者用の搬入ルートを確認
トランクルームは、業者と一般の利用者で搬入ルートが違うことがあります。一般用の通路で台車を使ってほしくないためで、床に傷をつけると修繕費を請求されることもあります。引越し当日に搬入ルートが離れていると、一度準備した荷物をトラックに戻して移動することになり、大きな時間のロスです。引越し業者に頼む前に、業者用のルートと搬入のルールを管理会社に確認しておきましょう。
注意③:大人数で作業しにくい
トランクルームは、大人数で出入りして作業するようには作られていません。引越しの作業員が入ること自体はできますが、家財が多いと搬入に時間がかかり、そのぶん料金にも響きます。
宅配型トランクルーム|段ボール数箱なら一番手軽
預けたい物が段ボール数箱分なら、宅配型トランクルームが手軽です。専用の箱に詰めて送るだけで、倉庫で保管してもらえます。代表的なサービスが、寺田倉庫が運営するminikuraです。
| プラン | 月額(1箱) | 特徴 |
|---|---|---|
| HAKO | 320円〜 | 箱ごと預ける。一番安い |
| MONO | 380円〜 | 中身を1点ずつ撮影してくれ、アプリで確認・1点から取り出せる |
| クローゼット | 660円 | 衣類の保管向け |
※2026年10月時点のminikura公式サイトの情報(税込)。13か月目以降は月額が下がります。
注意点は、3か月未満で取り出すと「早期取り出し料金」がかかることです。また、割れ物・貴重品・精密機器などは預けられません。関東なら、前日11時までに依頼すれば最短翌日に届きます。リフォーム中の数か月、季節の衣類や本、思い出の品などを預けるのに向いています。
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【元営業マンが解説】営業マンが紹介するトランクルームは安い
引越しの営業マンの中には、独自のつてでトランクルームの会社とつながっている人がいます。そうした営業マンは、こぞってそのトランクルームをすすめてきます。
「仲介料が上乗せされて割高なのでは?」と思われがちですが、実はそうではありません。何度も保管の案件を紹介しているリピーターとして割引が効くので、すすめてくるのです。
引越し料金の値引きには限度があり、こちらの予算が上司に通らなければ、営業マンもそれ以上は下げられません。そんなときに、つながりのあるトランクルームの会社に相談して総額を下げてくれる。これが、一時保管付きの引越しの値引き交渉における営業マンの「最後の一手」です。
予算に寄り添って、引越し以外の会社にまで相談してくれる営業マンは、かなり良い営業マンです。そういう営業マンに出会うには、トランクルームを使う前提で複数の業者から見積もりを取り、反応の良い業者を選ぶのが一番の近道です。


まとめ:荷物の量と「出し入れの有無」で選ぶ
- 家財が多く、保管中に出し入れしない → 引越し業者の保管サービス
- 保管中も出し入れしたい・空調が必要 → 屋内型トランクルーム(24時間出し入れできる施設が安心)
- 段ボール数箱 → 宅配型トランクルーム(minikuraは月額320円〜、3か月以上預けるなら)
- どの場合も、保管込みの総額を複数の引越し業者で比べる
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