東京→伊豆大島へ引越しをする際の注意点
東京発の引越しで最もレアケースであると元引越し営業マンである私が思うのが、伊豆大島への引越しです。
あまりに引越し例が少ないことから、引越し営業時代の先輩社員や同僚の話でもほとんど話題に上がりませんでした。人によっては「東京→伊豆大島の引越しは引越し業者に任せられないのではないか」と思っている人もいるかもしれませんが、一応、東京→伊豆大島の引越しをやっている引越し業者は存在します。ただし、注意点は多く、下記に挙げる内容はしっかりと確認するようにしてください。
東京→伊豆大島の引越しはフェリーを利用する
当前ですが、東京→伊豆大島の引越しは海を渡らないといけないため、フェリーを使って運びます。
フェリーを利用して引越しをする場合、大半は一週間程度かかることが多いのですが、東京→伊豆大島間のフェリーは6時間程度の船旅であるため、引越しに要する時間は通常の長距離引越しとほぼ変わらない、2日行程で済ませられます。もちろん、天候によってはフェリーが欠航になることもありますので、東京から伊豆大島へ引越しをするときは手荷物として洋服を余分に持っておくとよいでしょう。
東京→伊豆大島の引越しを依頼できない引越し業者は多い
東京→伊豆大島の引越しは、引越し業者から引越し自体を断られることがとても多いです。
なぜなら、伊豆大島には大手引越し業者の支社は一つもなく、どんな引越し業者でも伊豆大島での引越し作業には伊豆大島にある引越し屋さんを使わないとならないからです。件数自体も少ないため、引越し業者と伊豆大島の引越し屋さんとのパイプができあがってない引越し業者が大半を占める現状から、それ自体を断られてしまうのです。
一応、家財を載せたトラックとドライバーや作業員がフェリーに乗り、伊豆大島に行って引越しをするという方法もないわけではないのですが、莫大なコストがかかってしまうため現実的とは言えません。
もちろん、「引越し侍」などの引越し見積もりサイトを利用すれば、東京→伊豆大島の引越しでも見積もりにくる引越し業者の候補はそれなりに手を挙げますが、大半の引越し業者が「東京→東京の引越し」という設定の下名乗りを挙げているだけなので、実際に見積もりにくる引越し業者はかなり少ないと思われます。
そして、見積もりに来る業者が少ないということは、引越し料金が値引きしにくいということを意味します。東京→伊豆大島の引越しの見積もりにくる営業マンも「東京→伊豆大島の引越しができる引越し業者はとても少ない」ということを知っているため、かなり強気にくるからです。引越し料金の相場としては、単身者(引越し業者の使用する一番小さいトラックを利用した場合)でも20万円以上は見ておく必要があります。
仮に複数の引越し業者が見積もりにきたとしても、すべての引越し業者の営業マンが「この金額で納得いただけないなら、他の業者を当たってみてください」と少しだけしか値引きをしないで帰ってしまうはずです。
正直のところ、引越し業者からすれば東京→伊豆大島の引越しなんてお金がガッポリもらえなければやりたくないのです。それだけリスクも高く、面倒くさい案件なのです。
東京→伊豆大島への引越しをする際は宅急便を上手く利用した方がよい
東京→伊豆大島の引越しは、確かに引越し業者に任せられるのですが、任せられる引越し業者が極端に少なく、引越し料金も安いものではないため、家財を買い替えて伊豆大島へ配送してもらう方が安上がりになる場合もあります。
また、ダンボールのみ伊豆大島へ送りたいというのであれば、引越し業者を利用せずに宅急便で送った方が安いです。
もちろん、宅急便で送る場合は受け取り時間の指定などは難しくなりますが、引越し業者に任せたとしても伊豆大島での引越し作業開始時間は「午前中」などざっくりしたものしか設定できないため、大して差がありません。
また、伊豆大島の中には、すべての引越し業者が作業をすることができない島も存在するので、東京→伊豆大島の引越しをする際は、引越し業者に引越しを任せる前提で進めていくのではなく、引越しが決まった時点で即見積もり依頼をして、最悪の場合に備える必要があると言えます。