東京から沖縄への引越しはかなり大変
転勤や単身赴任が多い会社に勤めている家庭は、「次の赴任先はどこになるんだろう」と常に頭を抱えているのではないでしょうか。なぜなら、転勤が決まるということはそのまま「赴任先まで引越しをしないといけない」ことになるからです。
もし東京都内に勤めているあなたの家庭で、新しい赴任先が沖縄県になった場合、その引越しは料金的にも作業的にも必ず苦労することでしょう。
沖縄県への引越しは引越し業者から見ても、方法が限られている上に面倒であり、ミス一つで大クレームへと繋がりかねない引越しになるため、それなりに経験を積んだ中堅~ベテラン営業マンが見積もり担当となります。普段の引越し見積もりと異なり、営業マンが血眼になって契約を取ろうとする姿勢ではなく(もちろん取りたいのですが)、ミスなく引越しを終わせることが最重要項目となります。
それだけ難易度の高い引越しなわけですから、あなた自身についても見積もり時の注意点がてんこ盛りです。
①引越し見積もりは「かなり」早めに取る
東京から沖縄へ引越しするための見積もりは、可能な限り早く取るようにしましょう。極端な話をすれば転勤の話があった翌日でも構いません。
引越し業者は、沖縄県へ家財を運ぶ手段として必ずフェリー(海路)を用います。
それだけなら何てことはないように聞こえますが、実はフェリーというのは、引越しをする上ではとても厄介な移動手段と言えるのです。その理由は、
- 毎日東京→沖縄へ船を出航させているわけではない
- 沖縄へ到着するのに7~10日ほど要する
- 引越し業者がフェリーを予約するにも時間がかかる
- 引越し業者のミスで家財が届くタイミングが一週間以上遅れてしまうこともある
以上のような大きな制約を伴うからです。この条件を引越しに合わせていくと、現自宅で家財を預ける日は沖縄県に家財を届けたい日の2週間以上前でないと安心できないということになります。
さらに言えば、フェリーは台風や大雪など、天候によって到着日が遅れることも考えられますから、転勤時期によっては引越し日を早めてもよいかもしれません。
②引越しの荷物は最小限に抑える
沖縄への引越し料金はとにかく高いです。
その相場たるや、家族全員で沖縄県に行くともなれば40~50万円規模の超高額引越しになり、単身用トラックで収まるレベルまで家財を減らして、引越し料金を最安に抑えたとしても20万円は必要です。
高いとはいえ荷物さえ縮小できれば半額まで引越し料金を抑えられるわけですから、沖縄へ持っていく家財はできるだけ抑え、残りの家財は現自宅に置いておく、あるいは捨ててしまうのがよいでしょう。
③家族は現自宅に残る(単身赴任)か実家に戻る
家族で東京から沖縄へ引越しをするとなれば引越し料金だけで40~50万円。当然、沖縄県から東京都内に戻ってくる際にもほぼ同額の引越し料金がかかります。従って、転勤と共に沖縄県へ永住することになった、もしくは会社が引越し料金を全額支給してくれるという状況でない限り、沖縄へは働く本人のみが行った方がよいと言えます。
残った家族が取る手段としては、
- 現自宅で変わらず生活する
- 実家に一度身を寄せる
の二つの方法が主流です。家族の中に子供がいて、実家に戻ると学校区域が変わってしまうという場合には「①」の方法を取った方がよいでしょう。
子供のいない夫婦であれば、一人で家賃が発生するのはもったいない、沖縄県へ家財をあらかた持っていってしまうという場合には「②」の方法を取った方がよいと言えるでしょう。
④最悪の場合は宅急便を利用する
会社都合の引越しの場合、会社から引越し料金を補助してもらえることが多いですが、沖縄県までの高額引越しともなると、会社からの補助金だけでは足が出てしまうということもあります。不足分の追加補助をしてくれる会社もあるでしょうが、そうでない場合は洋服などのダンボールに入れられるものだけは宅急便で送るという手もあります。
東京都内から沖縄県行きの引越しは、トラックのサイズによって10万円単位の金額変動が起こります。東京から沖縄へ引越しでよく使う小ダンボールを一個送る際の料金は1,339円です。単身者の引越しではダンボールを約15個程度使用することが多いので、合計で約2万円。つまり、すべてを引越し業者に送ってもらうのではなく宅急便を使うことで、約8万円節約することも可能です。
さらに、沖縄県で生活する際はレンタル家具などを利用するということで、東京から沖縄へ大型家財を運ばなくてもよい場合は、引越し業者を使うよりも宅急便を使った方が安く引越しできるとも言えます。
東京→沖縄への引越しは担当営業マンから必ずアドバイスをもらおう
東京から沖縄への引越しは、どの業者に任せても料金が高額になります。一つのミスで家財の到着が大幅に遅れるため、沖縄へ引越しする際には引越し料金だけで業者を選んでは絶対にいけません。もちろん「自分で引越しする」という選択肢も考えるべきではありません
確かに沖縄県域の引越しは中堅以上の営業マンが見積もり担当になることが多いのですが、あなたを担当する営業マン全員が沖縄県行きの引越しを経験したことがあるとは限らないですし、「普段の長距離引越しと変わらないだろう」と無責任な考えを持つ営業マンも少なくありません。
沖縄県行きの引越しが成功するか否かは営業マンの裁量によるところが大きいため、必ず相見積もりの取得と営業マン(ヒト)の吟味が必要です。さらに、「フェリー」という引越し業者が介入できない移動手段を使わないといけないため、より慎重に段取りを進めてくれそうな営業マンを選ぶようにしましょう。
こうした特例の引越しについては、アート引越センター、サカイ引越センター、日通、ヤマトホームコンビニエンス、など大手の引越し業者に任せるのが安心です。中小が悪いというわけではありませんが、トラブルが予測しやすい引越しについては保証面やアフターフォローについて整備されている大手引越し業者が確実です。
会社から補助金が出るとはいえお金では解決できないトラブルが起これば引越し業者でも対応しづらくなります。「沖縄県での仕事初日に仕事道具が届いてない」とならないように、引越し業者選びもしっかりとおこないましょう。