

引越し業者の営業マンとして働いていた立場から、観葉植物や鉢植えを引越しで運ぶときの注意点と、傷めずに運ぶコツをお伝えします。
この記事の結論(30秒で読めます)
- 標準引越運送約款では、動植物は業者が引き受けを断れる荷物。運んでもらえる場合も、枝折れや枯れは補償の対象外になることが多い
- 鉢植えはトラックの中で場所を取るので、数と大きさを見積もりのときに伝える。数が多いと料金やトラックの大きさに影響する
- 小さい鉢や大切な植物は自分で運ぶのが一番安心。大きな植物や庭木は植木屋さんなど専門の業者に相談する
- 前日に水やりを控える、枝をまとめる、鉢を包むなど、運ぶ前の準備で傷みを減らせる
植物の扱いを相談しやすい業者は、何社か比べると見つかります
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引越し業者は観葉植物を運んでくれる?
引越しのルールを定めた標準引越運送約款では、次のような荷物は、業者が引き受けを断ることができるとされています。
| 約款の定め | 動植物、ピアノ、美術品、骨董品等、運送に当たって特殊な管理を要するため、他の荷物と同時に運送することに適さないものは、その荷物に限り引き受けを拒絶することがある(第4条第2項) |
|---|---|
| 補償されないもの | 荷物の性質による、むれ・かび・腐敗・変色などによる損害は、業者は賠償の責任を負わない(第23条) |
| 申告 | 壊れやすいもの、変質しやすいものなど運送上とくに注意が必要なものは、荷物を受け取るときに申告を求められる(第8条) |
出典:標準引越運送約款(国土交通省告示)。実際の扱いは業者ごとに違うので、見積もりのときに確認してください。
実際には、「枝が折れたり傷んだりしても補償の対象外」という条件で運んでもらえることが多いです。運んでもらうか、自分で運ぶかは、植物の大きさや大切さで決めましょう。
観葉植物を運ぶときの注意点
1. 鉢植えはトラックの中で場所を取る
鉢植えの上にはダンボールなどを積めないので、数が多いとトラックの中で思った以上に場所を取ります。大きな鉢がいくつもあると、トラックの大きさや料金に影響することがあります。見積もりのときに、鉢の数と高さを必ず伝えましょう。
2. 見積もりで伝えていないと、当日に困る
見積もりのときに伝えていない植物が当日たくさんあると、トラックに積みきれなかったり、運べないと言われたりすることがあります(→引越し当日に料金を追加された!原因と対処方法)。
3. 暑さ・寒さで傷みやすい
夏のトラックの荷台や車内は高温になり、冬は冷え込みます。長距離の引越しで何日も荷台に入れたままになると、植物が弱ることがあります。長距離の引越しなら、とくに自分で運ぶか、専門の業者に相談するのが安心です。

【元営業マンが解説】観葉植物を傷めずに運ぶ準備
| やること | 理由 |
|---|---|
| 引越しの数日前から水やりを控えめにする | 鉢が軽くなり、運ぶときに水や土がこぼれにくい |
| 枝や葉をひもでゆるくまとめる | 運ぶときに枝が引っかかって折れるのを防ぐ |
| 鉢をビニール袋で包み、土の表面を新聞紙などで覆う | 土がこぼれて、ほかの荷物や新居を汚すのを防ぐ |
| 小さい鉢はダンボールに立てて入れ、すき間を新聞紙で埋める | 倒れにくくなり、自分で運ぶときも扱いやすい |
| 業者に頼む鉢には「植物・上積み厳禁」とわかるようにしておく | 作業員が扱いに気をつけやすくなる |
| 新居ではすぐに袋を外し、日当たりと風通しのよい場所に置く | 運ぶ間の蒸れから早く回復させる |
庭に植えている木や大きな植物を掘り起こして移すときは、引越し業者ではなく植木屋さんや造園業者などに相談しましょう。ホームセンターや花屋さんで紹介してもらえることもあります。
引越し業者が運べないもの・運びにくいものは、こちらもまとめています(→引越し業者が運べないもの)。
植物の扱いは、見積もりで業者ごとに確認する
観葉植物をどこまで運んでくれるか、どう梱包してくれるかは、業者によって違います。見積もりのときに「観葉植物が〇鉢あります。運んでもらえますか?」と聞き、対応のていねいな業者を選ぶのがコツです。2〜3社に聞けば、植物の扱いも料金も比べられます(→引越しの見積書で見るべき4つの項目)。
まとめ:観葉植物は「数を伝えて、大切なものは自分で運ぶ」
- 約款では動植物は業者が引き受けを断れる荷物。運んでもらえても、枝折れや枯れは補償外になることが多い
- 鉢植えは場所を取るので、見積もりで数と大きさを伝える
- 大切な植物や小さい鉢は自分で運ぶ。庭木は植木屋さんなどに相談する
- 水やりを控える、枝をまとめる、鉢を包むなどの準備で傷みを減らす
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