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繁忙期の引越しは値引きできる?料金が高い・安い業者の違い

繁忙期の引越しは値引きできる?料金が高い・安い業者の違い(引越しペディア)
ちはる
引越しの料金が高いことは分かっていますが、どうしても3月又は4月に引越しすることになってしまいました。この時期は繁忙期でしょうから値引きも難しいですよね。なんとかお得に引越し料金を抑えることはできないでしょうか?
のぼる店員
繁忙期における引越しは、引越し料金の他に、エアコン移設等の追加工事の料金、見積もりのタイミング、トラックの到着時間、選ぶ業者など、気にしなければいけないことだらけです。値引きは正直難しいのですが、方法はあります。
ちはる
是非教えて下さい!
のぼる店員
とにかく相見積もりを取ることです。引越し業者も忙しいため、対応が悪くなったり物損事故が増えやすくなる時期でもあるため、普段以上に料金だけで選んではいけない時期とも言えます。「安くするために相見積もりを取る」のもそうですが、それに加えて「何事もなく引越しを完了させる」ためにも多くの業者から見積もりを取ります。

繁忙期における引越しは「料金」こそ後回し!

全日本トラック協会(分散引越のお願い)

全日本トラック協会(分散引越のお願い)

3月から4月の間が引越し業界の繁忙期であるということと、この時期の引越し料金が高いということを知っている方は非常に多いと思います。この時期は、全日本トラック協会から「引越しの分散に協力してほしい」と顧客に向けてチラシを作るほど、引越し件数が膨大な時期なのです。

事実、繁忙期は約2ヶ月程度しかありませんが、この期間だけで年間の引越し件数の半分を占めると言われているほど引越し件数が多いため、普段は顧客の取り合いをしている引越し業者も、顧客を選びながら契約を取る季節となります。

【参考】3月(繁忙期)の引越し料金相場3月の引越し料金相場を示したグラフ

【参考】6月(閑散期)の引越し料金相場

6月の引越し料金相場を示したグラフ

それゆえ引越し料金も普段に比べて2倍以上値上がりします。参考までに「閑散期」と言われる6月や11月の相場と比較すると、2~3倍近い価格で推移していることがわかります。またこれは当サイトで算出した「適正額」であり、実際の見積もり価格の出し値は80万~120万ということもザラにあります(もちろんボッタクリです)。

この適正額を算出してもらうには(もちろん高いことは変わりないのですが)業者同士の相見積もりであり、「1社だけの見積もり」というのは絶対に避けなければなりません。

引越しの見積もり予約が早すぎると受け付けてくれない場合もある

通常の引越し見積もりでは、見積もりのタイミングが早ければ早いほど安くなる(トラックが余っている)のですが、繁忙期には当てはまらないどころか見積もり自体を取ってくれないことが多いです。

普段の引越しの見積もりが早めの予約で安くなる理由は、引越し件数がどのくらいになるのか予想がつかず、1件でも多く引越し件数を確保しておきたいからです。

繁忙期である2月下旬から4月上旬に、引越し業者が混み合わない可能性はゼロです。つまり、繁忙期に引越し希望の見積もりに限って言えば、早めの見積もりは引越し業者にとって何のメリットも生み出しません。

むしろ後から高額案件が入ってくるかもしれない可能性も高いので、ギリギリになるまでトラックは空けておきたいというのが引越し業者の本音です(そっちの方が儲かる)。私が働いていた引越し業者では、繁忙期に引越し希望の見積もりを受け付けるタイミングは細かく分かれていて、以下の通りでした。

引越し希望日 見積もり禁止期間及び解禁期間
2月下旬 12月見積もり禁止。1月3日より解禁。
3月上旬~中旬 リピーターを除き、原則として2月1日より解禁。
3月下旬~4月上旬 リピーター・一般客関係なく3月1日より解禁

繁忙期の中でも3月下旬から4月上旬は別格的扱いです。この期間の引越し料金は異常に高く、私が見た中での最高金額は200万円でした。そういった見積もりがいつ来るか分からない以上、引越し業者もこの時期だけは顧客を値踏みしていると考えるようにしましょう。

だまされないために、引越しの見積書は何度も確認する

普段の時期の見積もりでも、電気工事などの伝え忘れや営業マンの記入漏れは確認しておかなければいけませんが、繁忙期の時期はさらに確認が必要です。なぜなら、引越しが繁忙期であるということは、引越し業者が作業を外注している関連企業も繁忙期を迎えているということになるからです。

冷蔵庫や家財の吊り上げ専門業者、荷造りサービス、フェリーなどが主な外注先となりますが、引越し業者以上に人手が少ないのに作業件数は多いため、彼らも繁忙期間中は時間ギリギリで働いています。

つまり、関連会社が繁忙期を終えるまで作業に空きがない場合、手配が漏れると1週間以上も作業が遅れる可能性も出てくるのです。特に冷蔵庫が2階キッチンへ吊り上げられないとなると致命的です。冷蔵庫が吊り上げられない場合、1階のどこかの部屋へ一時保管しなければならなくなります。

そうなると、冷蔵庫が使えなくなるか、使えたとしても冷蔵庫の中身を取り出すためだけに階段を上り下りしなければいけなくなります。せっかく高額な引越し料金を払ったのにこれでは、非常に面倒です。

繁忙期間中は営業マンも忙しいため、後日に見積書の不備を連絡しても、一向に進展しない場合があります。そのため、見積もり書の不備はできるだけ見積もり中に見つけて、営業マンが返る前に修正してもらうようにしましょう。

夕方以降の引越し作業もあり得る

普段の引越しを「午後便」で取った場合、「遅くても〇〇時までにはお伺いします」と言われることが多いのですが、繁忙期の場合は本当に何時になるか分かりません。繁忙期に午後便で契約すると、20時から作業開始になることも往々にしてあります。

引越し業者に対して非常識だと思うかもしれませんが、繁忙期間中の現場作業員は、1日3~5件の引越しを回らなければいけないほど作業件数が多く、最後の便が20時開始になってしまうというわけです。

また、家財の量が多いと2日間に分けて引越し作業をおこなうことがあるのですが、1日目の午後から家財搬出をするプランで組んだ場合は、上で述べた通り何時に来るか分からないため、気を付けましょう。繁忙期で時間を確約したい場合は、9時までには作業開始になる第1便を予約しましょう。しかし第1便の場合、引越し料金は非常に高くなってしまいます。

繁忙期だけ引越し作業をする中小会社が多発!名前の聞いたことのない引越し業者には注意

繁忙期で最も注意しなければいけないのは、値段は安いけど名前を聞いたことのない引越し業者です。

実は、繁忙期の時期は国土交通省の許可なしでも、トラックさえあれば引越し業者として営業して良いとされています。

トラックのナンバーの色も、「白ナンバー」で構わないため、普段はトラックを使う仕事とはまったく違う仕事をしている人も、トラックさえ持っていれば、繁忙期の間は引越し業者として仕事ができるのです。

上の例は極端ではありますが、普段は引越し業務をやっていない業者が、所有しているトラックで繁忙期間中だけ引越し業務をするというのは決して珍しくありません。

こういった業者を使うメリットは、他社に比べれば異常に安い引越し料金ですが、標準引越運送約款を用いて引越しをする可能性はかなり低く、独自約款を使った業者に都合の良い引越しになることが多いため、かなり注意が必要です。

「餅は餅屋」と言う言葉がありますが、普段は引越し業務をやっていない業者は、梱包資材なしで引越しをするなど、技術ノウハウが足りていないため、任せるべき業者とは言えません

繁忙期こそ信頼できる引越し業者に任せる

結論を言うと、繁忙期間中に大幅な値引きを期待することはできませんし、引越し料金は例外なく高いです。

その大きな理由は、引越し業者が客を選べるからです(あなたでなくても客はたくさん来る)。引越し業者は相当強気で見積もりにやってきます。そのため繁忙期中に一番やってはいけないことは「一社だけ」から見積もりを取ること。相見積もりを取っていないことが仮に引越し業者にバレてしまうと、確実にボッタクられます。

もちろん複数社から相見積もりを取れば、激安の見積もりが出てくるかもしれませんが、安さだけで引越し業者を選んでしまうと普段引越し業務を行っていない素人運送業者を引いてしまう可能性があるということです。これが繁忙期で難しいポイントです。

繰り返しになりますが、繁忙期間中は引越し業者でなくても引越し業務はおこなうことができます。そのため、繁忙期間だけは営業マンが信頼できるかだけではなく、任せる引越し業者が信頼できる企業であるかも大事になってきます。

【まとめ】繁忙期の引越しで覚えておくこと

  • 繁忙期なので業者が客を選べる時期
  • 引越し料金の出し値は確実に高い(ボッタクリ価格)
  • 交渉が怖い・難しい場合は必ず相見積もりを取る
  • 本来高いはずの繁忙期に激安料金を提示する業者は注意
  • 名前を聞いたことがない業者は避ける

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