引越し中に荷物がなくなった!家財保険や保証の範囲はどこまで?

引越し中に荷物がなくなった!家財保険や保証の範囲はどこまで?(引越しペディア)
ちはる
新居で荷解きをおこなっていたら、家財がなくなっていることに気付きました。引越し業者の保険に入っていたはずなので保証してくれるはずですよね?
のぼる店員
引越しが原因で家財がなくなった場合、タイミングによっては何もしてもらえなくなる可能性があります。これは時間勝負なので気付いた時点ですぐ引越し業者へ連絡しましょう。
ちはる
え、どうして…!?引越し時に無くなったことは確かなはずです。
のぼる店員
事前にダンボールの個数や、家財を双方で確認し合い、それを記録として残していないと逆に悪用するものもいるからです。無くなった家財があった場所、家財の詳細をきちんと伝えられないと、引越し業者が動いてくれない可能性があります。

引越し最中における家財の紛失・盗難

大手引越し業者に引越しを任せていれば、盗難事件や紛失とは無関係だろうと考えている人は非常に多いと思いますが、決してそんなことはなく、どんなに小さな会社、支社単位でも月に5件以上は家財やダンボールの紛失が起きていると言われています。

家財がなくなった場合の連絡は、できるだけ当日中にしなければいけません。引越し業者では誰がどのトラックに乗るのか毎日のように変わるため、家財がなくなった原因が家財の降ろし残しだった場合、翌日の別の顧客の家で降ろしてしまう可能性がかなり高いからです。

引越し業者に間違えられてあなたの家財が別の顧客の現場で降ろされた場合、その方が引越し業者に連絡してくれれば発覚するでしょうが、世の中良い人ばかりではないのが現実です。引越しする前にダンボールの数を数えておいて、引越し完了後は梱包の前に数を数える方がよいと言えるでしょう。

また、引越し業者によっては家財に保険をかけられる業者も存在しますが、保険と呼ぶには少し心もとないというのが実態です。

対応が遅い!引越し業者の家財保険の実態

引越し業者の用意している家財保険の実態面の話をすると、期待するような対応をしてもらえることは少なく、対応自体が遅いです。

引越し業者の家財保険の多くは、紛失や盗難事故・物損について保証するとうたっていますが、実際には「補償金額〇万円まで、保証期間は〇〇日まで、家財の内〇〇に含まれるものは除外」など、保険を使うための条件が多く盛り込まれています。権利を行使する際には本当に家財が存在したかどうか証明できなければ難しいのが実態です。

元々持っていない家財をでっちあげて「〇〇万円もする時計がなくなった!弁償しろ!」と言う客が存在したからです。ある物ない物すべてを補償していたら、引越し業者も倒産してしまいます。

また、標準引越運送約款では「携帯できる貴重品でそれを顧客が引越し業者に申告しなかった場合は賠償の範囲ではない」とも記載されているため、なくなった家財これに該当する場合は対応してくれません。

(標準引越運送約款第四条)

(標準引越運送約款第八条)

(標準引越運送約款第二四条)

そして、汚い話をすれば、引越し業者は保証サービスを使いたがりません保証を使うと会社内での査定にとても響くからです。悲しいことに、私が在籍していた引越し業者でも「物損事故として保証サービスを使うとボーナス査定悪くなるから示談に持っていこう!」と相談し合っているほどでした。

様々な要因を乗り越えて保険を適用すると決まったとしても対応はとても遅く、引越し業者にはその手の苦情電話が毎日のようにかかってきます。私が経験した最悪のケースは、家財の紛失をめぐって、引越し業者と顧客の間で裁判が起きた例です。このように、引越し業者の家財保険はまったくあてにならず、意図的に対応を遅くしていると言っても過言ではありません。

家財保険のない引越し業者を選んでもいいの?

確かに引越し業者の家財保険はあてになりませんが、最初から保険という概念がない引越し業者も怖いです。家財保険の有無関係なしに、なくした・壊したものを保証するというのは企業として当たり前であり、それができない会社に頼んではいけません。

2015年7月、兵庫県にあるアート引越センター西宮支社のアルバイト作業員が、顧客の持っていたハンドバッグ4点(計500万円相当)を盗難し、刑事事件として発展するまで世間に対し隠蔽していたという事例もあります。

バッグを盗難された顧客がアートに対して「バッグを降ろし忘れていないか」と相談した際、アート側は「確認しましたが降ろし忘れてはいないようです。積み忘れか盗難が起きた可能性があります。しかし、高額商品は標準引越運送約款上、保証対象外のため対応できない場合があります。」というテンプレート通りの対応をしたそうです。

そのため、顧客が質屋やインターネットオークションなどを見て回り、自分のバッグが流されていないか確認していたところ、某Yインターネットオークションサイトで自分のバッグを見つけることができたのです。

バッグの出品者を確認したところ、作業に来ていたアルバイトだったため事件として発覚し、アート側も対応を余儀なくされてしまいましたが、これがもしオークションに出さずに自分で使ったり、質屋やリサイクルショップなどオフラインで手を離れ事件になっていなかったらアート引越センターは対応してくれたでしょうか?

またアートほど大きな会社であることも不幸中の幸いと言えます。引越しをするまで名前を知らなかったような小さな引越し業者であれば、会社ごととんずらを諮られる可能性もあります。

この件は金額が金額だったので大きな事件となりましたが、「高額商品なんてうちにはないから安心だ」とはならないのが現実です。紛失についての問い合わせは大手・中小の引越し業者問わず多く、現場作業員といえど必要以上に信用してはいけません。

引越し業者に頼りきりではなく自分で予防線を張る

お金を払って引越し業者に任せているとはいえ、作業員は他人です。絶対に間違いが起きないとは限りません。

また、本物の泥棒が盗む可能性だってありますし、貴重品や高級品の保証は標準引越運送約款上約束してもらえないため、家財保険の有無関係なく、引越しをする際には何が起きても困らないように自分で予防線を張っておかなければいけません。

あらかじめダンボールの数は数えておき、高級時計やハンドバッグ類は自分で引越し先に持っていくようにしましょう。

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