東京→甲信越(長野・山梨)の引越しは「引越し方法」で値引きしづらい
東京から他県へ渡る引越しは数あれど、甲信越、特に長野県や山梨県への引越しは結構厄介なものです。
引越し料金というのは本来、現自宅から新居までの距離が遠ければ遠いほど値上がりしていく傾向にあります。そして、そこまで遠いとはいえない甲信越への引越しは、あなたの想定を料金が上回ることが少ないはずなのですが、新居周辺の道路状況や、東京→甲信越間の中途半端な距離感が引越し料金の高騰に関与しているのです。
そのため、場所によっては長野や山梨の奥地へ引越しするよりも、もっと遠方に引越しする方が引越し料金が安いということも起こりがちです。特に、東京から甲信越(長野・山梨)への引越しが厄介であるという理由は、以下の3つです。
①東京→甲信越への引越しは「長距離」扱い
引越し業者の定義上、東京から甲信越への引越しは「長距離引越し」扱いとなっているため、作業としては、一日目の午後に家財を積み込み、二日目の午前中から新居で作業するという「二日行程」になります。
同じ甲信越でも新潟県の場合は「長距離」であることに納得いきますが、長野県・山梨県の場合は非常に微妙です。東京からの距離を地図で見ると、群馬や栃木へ行くのとさして変わらないため、一日あれば引越しできるのではないかと多くの方が考えます。
実際の動き方として、現自宅での家財積み込み作業を早朝(6時~7時)からスタートさせ、一日作業で無理矢理終わらすことも不可能ではありません。しかし、引越し業者が早朝作業に対応してくれるとは限らないため、相見積もりを取って手当たり次第に「一日で作業を終わらせられないか」と聞いて回るしかないのです。
②使用できるトラックに制限がかかる場合あり
新居が山奥にあると、山道などの問題で使用できるトラックに制限がかかり、普段ならトラック1台で運べる家財を、2台以上のトラックを使って運ばなければいけなくなる場合があります。
そうなると、当然引越し料金は高くなってしまうので、こちらとしては何とか1台にまとめてもらえないか頼みたいところです。しかし無理にまとめようとすれば、移動途中の狭い山道やカーブで曲がり切れない・通れないといった弊害が生まれ、引越し自体できなくなってしまう可能性もあります。
できる営業マンであれば、新居の住所を地図やグーグルマップを用い、周辺の道路状況を確認してから「今回は狭い道を通らないといけないので、小さいトラックを2台用意して行きます。」などと教えてくれます。できない営業マンだと現自宅前の道幅と新居周辺の道幅しか確認しないので、注意しましょう。
③東京→甲信越(長野・山梨)に行くときは「混載便」が使えない
引越し業者の定義上、東京から甲信越への引越しは「長距離引越し」であるということは確かなのですが、その距離の中途半端さから、単身長距離引越しを安くする手段の一つとして挙げられる「混載便」を利用できないことが非常に多くネックなポイントです。
あなたの引越し日付近に甲信越から都内へ引越ししてきた人がいて、甲信越から来たトラックが自分の支社へ帰る際、トラックのコンテナ内にあなたの家財を積むスペースがあれば、その手配をするということも可能ですが、正直運頼みになるためおすすめできません。
そのため、単身者が東京から長野や山梨へ引越しを考える際は、混載便で料金を値下げすることが難しいため、あらかじめ余裕を持った予算を組み、相見積もりを取りながら混載便にできる引越し業者を探していく見積もりの取得方法がおすすめです。
東京→甲信越(長野・山梨)への引越しは相見積もりで値引き
- 長野県・山梨県は長距離引越しになるため引越し料金が高い
- 使用できるトラックに制限がかかる(使用するトラックが増えれば値上がりする)
- 単身引越しでも混載便は使えない
東京→甲信越(長野・山梨)への引越しは非常に厄介であり、引越し料金も高くなります。
ある程度距離がある他県へ引越す場合であれば、混載便や10トントラックを使用するといった「引越し方法の工夫」で値引き交渉をすることができますが、甲信越特有の地形や中途半端な距離感ではそれも不可能であり、純粋な値引き交渉が必要になってくるのです。
しかし、引越し料金が高くなりやすいということは、引越しの営業マンとしては「契約したい」見積もりということになりますから、あなたが複数の業者から「相見積もり」を取る労力を惜しまなければ、そこまで値引き交渉が大変になるとは言えません。
少し触れましたが、引越し業者の状況によっては東京から甲信越(長野・山梨)への引越しでも混載便や一日行程の引越しプランを組める場合があります。引越し料金を少しでも安くするためには、値引き交渉面でも引越しプランの面でも相見積もりは取った方がよいと言えるのです。