一人暮らしの引越しというと、まず「単身パック」を思い浮かべる方が多いと思います。でも、単身パックは荷物が少なく距離が長いときに強いサービスで、条件によっては普通の単身引越しのほうが安くなることも少なくありません。元引越し営業マンの目線で、単身引越しを安くする6つの方法をまとめました。
この記事の結論(30秒で読めます)
- 単身パックは定額なので値引きできないが、普通の単身引越しなら値引き交渉ができる
- 一番効くのは相見積もり。2社目に1社目の見積書を見せるだけで下がることが多い
- 単身なら午後便・フリー便、平日・閑散期を選ぶだけで大きく安くなる
- 近距離なら赤帽や当日便、段ボールだけなら宅配便も選択肢


単身パックが得な場合・損な場合
| 単身パックが得 | 普通の単身引越しが得 |
|---|---|
|
・荷物が少なく、ボックス1つに収まる ・長距離の引越し ・値引き交渉が苦手で、決まった料金で頼みたい |
・ボックスが2つ以上になりそう ・ベッドや大型家具がある ・近距離の引越し ・値引き交渉で安くしたい |
単身パックの料金や条件の比較は単身パック比較の記事に、使う前の注意点は単身パックの注意点7つにまとめています。ここからは、普通の単身引越しを安くする方法を紹介します。
単身引越しを安くする6つの方法
① 相見積もりを取る(一番効く)
引越し料金を一番効率よく下げる方法は、複数の業者に見積もりを取る「相見積もり」です。引越しの営業マンは、その場で契約してもらう「即決」を常に会社から求められています。そのため「ほかの会社の見積もりも見たい」と言うだけで、値引きしてくれることがよくあります。
1社目の金額に満足できなければ、いったん契約を保留にして2社目を呼びましょう。2社目の営業マンに1社目の見積書を見せながら「さっきの会社はここまで下げてくれました」と伝えるだけで、それより安い金額が出てくることが多いです。
値引き交渉の最大の武器は「ほかの会社の見積書」です。よそより高い金額を出すのは、「絶対にうちで契約してもらえる」という自信がない限り、営業マンにはできません。この心理を使えば、単身の引越しでも大きく値引きしてもらえることがあります。
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② 午後便・フリー便を選ぶ
家族の引越しは荷物が多く、午前中から始めないと1日で終わらないので、一番高い「午前便」を選ぶしかありません。でも単身の引越しは荷物が少ないので、午後便や、到着時間を業者に任せるフリー便を選べます。午前便より大きく安くなることが多いです。
ただし、午後便は作業員の到着が午後以降、フリー便は前日まで到着時間が分からないことがあります。その日のほかの予定とあわせて、営業マンと相談して決めましょう。
③ 時期と曜日を選ぶ
同じ荷物・同じ距離でも、引越しの時期によって料金は大きく変わります。単身の月平均で比べると、次のとおりです。
| 月 | 単身の月平均 |
|---|---|
| 10月(年間最安) | 37,903円 |
| 12月 | 38,585円 |
| 6月 | 38,829円 |
| 4月 | 51,404円 |
| 3月(年間最高) | 73,180円 |
出典:引越し侍「引越し料金相場まとめ」(過去3年分のデータ)
3月と10月では、約2倍の差があります。時期を選べるなら、3〜4月上旬を避けるだけで大きく節約できます。さらに土日より平日、月末より月の上旬〜中旬のほうが安くなりやすいです。月ごとの詳しい相場はトップページの早見表から確認できます。
④ 近距離なら赤帽や「当日便」も比べる
同じ市内や隣の市への近距離の引越しなら、軽トラックの赤帽も候補になります。たとえば首都圏の赤帽の組合では、作業2時間以内・20km以内の引越しが14,300円(税込)です(料金は組合ごとに異なります)。日通の単身パック当日便のように、近距離の単身向けにトラックで当日中に運ぶサービスもあります。
⑤ 段ボールだけなら宅配便も検討する
家具・家電は新居で買うので、運ぶのは段ボールだけという場合は、宅配便で送ったほうが安いこともあります。ただし、箱の数が多いと宅配便のほうが高くなりますし、当日中に届かないこともあります。箱数と届く日を確認して、引越し業者の見積もりと比べましょう。詳しくは段ボールのみ自分で引越しする場合の記事で解説しています。
⑥ 単身パックの料金を「物差し」にして交渉する
単身パックは料金が公開されています。この金額を調べておき、普通の引越しの見積もりのときに「単身パックだと◯万円なんですが」と伝えましょう。営業マンはそれより安い金額を出さないと契約できないので、値引きの話を進めやすくなります。単身パックのほうが安ければ、単身パックに決めればいいだけです。
【元営業マンが解説】単身の引越しは「荷物を減らしても」安くなりにくい
単身の見積もりで意外と知られていないのが、普通の引越しでは荷物を少し減らしても料金はほとんど下がらないということです。
引越し業者は、荷物の数ではなく使うトラックの大きさで料金を決めています。単身の引越しの多くは、業者が持っているトラックの中でも一番小さい2トンショート(1.5トン)車で行います。これ以上小さいトラックがないので、段ボールを数個減らしても料金は変わらないのです。
そのため、営業マンから「2トンショートより大きいトラックになります」と言われた場合を除き、荷物を減らすより、相見積もり・時間帯・日程で交渉するほうが効果的です。反対に、ボックスで運ぶ単身パックは、荷物を減らしてボックスの数を1つにできれば大きく安くなります。普通の引越しと単身パックでは、安くするコツが逆だと覚えておきましょう。
そのまま使える値引き交渉の言い方
- 「ほかの会社にも見積もりをお願いしているので、今日は決められないんです」
- 「時間はおまかせでいいので、午後便かフリー便でもう少し安くなりませんか?」
- 「さっきの会社はこの金額でした。これより安ければお願いしたいです」
- 「単身パックだと◯万円なんですが、それより安くなりますか?」
値引き交渉の基本は引越し料金をさらに安くする【裏ワザ】で詳しく解説しています。
まとめ:単身引越しは「相見積もり+時間と日程」で安くする
- 単身パックは定額で値引きできない。普通の単身引越しなら交渉できる
- 一番効くのは相見積もり。ほかの会社の見積書が最大の武器
- 午後便・フリー便、平日・閑散期を選ぶだけで大きく安くなる
- 近距離なら赤帽や当日便、段ボールだけなら宅配便も比べる
- 普通の引越しは荷物を減らしても安くなりにくい。単身パックとはコツが逆
単身の引越しは、業者によって料金の差が大きくなりやすい引越しです。まずは複数の業者から見積もりを取って比べてみてください。
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