インターネットの開通手続は引越し前でもできる
▲J-COMの回線を電柱から引っ張っている工事風景
インターネットの開通手続を早く行った方がいい理由はいくつかあります。
- 申し込みから工事日を決定するだけで10日以上かかる
光回線の導入ができるかどうかの調査と工事日の決定には「最低」10日かかります。繁忙期は3週間~1ヶ月以上かかることもあります。 - 各社で導入基準が異なる
回線を繋ぐ建物が、「戸建て」なのか「マンション」なのか、その基準がNTTやNUROなど会社によって認識が異なります。明らかに「戸建て」であってもNUROでは「マンション」と認識することがあります。せっかく申し込みをしてもここを間違えてしまうと、「①」で10日以上待った日数がパーになり最初からやり直し、つまりもう10日待つ必要があります。 - 工事は2回行う場合もある
申し込みから宅内工事日を決め最低10日待ち、工事が行われ、そこからまた屋外工事日の決定をするのに最低10日待ち、工事が行われます。つまり、インターネットを引きたい!と思ってもすぐに引けるわけではなく、最低でも20日以上の日数がかかります。
業者ごとの認識・導入基準は異なる
光回線工事で最も厄介なのが「②各社で導入基準が異なる」で解説した内容です。
私の失敗事例が、インターネットを自宅で繋ぐために最初NTTで申し込みを行ったのですが、NUROの光回線の速度の方が早いということを知り、NUROに寸前で乗り換えたのです。当初NTTで話を進めていたときは、「◯◯様のお宅は戸建てタイプです」と言われていたので、当然NUROにおいても戸建てタイプで申し込みを進めていました。
しかし、NUROで申し込み手続きから10日後、「◯◯様のお宅はマンションタイプになりますので最初から申し込みをやり直して下さい。」と言われました。10日という日数を待たされた挙句、マンションタイプで再手続きと、さらに10日待たなければいけないというストレス。しかもこれは営業日を含まないため、実際は1ヶ月以上待っています。
この「戸建て」か「マンション」かという各社の認識は非常に複雑で、過去のその場所での開通履歴などから、明らかに戸建てに見える建物であっても「マンション」と認識されてしまうことがあるのです。従って、最初に申し込みをするときは、必ず自宅がどのタイプの申込方法で依頼をすればいいのか聞きながら手続きを進めた方がいいです。
これもまだ家が完成していなかったり、入居が済んでいないときであっても、引渡し日や入居日などが確定している場合は、逆算して手続きだけ進めておくことは可能です。すると最初の10日は節約することができます。それをもってしても、工事は2回あるため全体で2週間以上の日数がかかることを頭にいれておきましょう。
新学期や新生活が始まるシーズンは繁忙期になりますのでその時期に当たってしまうと2ヶ月~3ヶ月待たされることも日常茶飯事。インターネットは私たちが思い描いている以上に中々つながりません。
電話番号の採番もできない
工事が進んでいない状況では電話番号の採番もできません。例えば会社へ新しい電話番号を報告する際や、子供の新学期などが始まる寸前に引越しを計画している場合、それが遅れてしまうことも考えられます。
一昔前までは考えられなかった状況ですが、今では「遅い」というのが普通です。かなり余裕を持った回線手続きが必要になるため、覚悟しておきましょう。