引越しは荷造りより荷ほどきの方が大変
引越しをしたことがない人に「自分でやらなければいけない引越し作業の中で、1番面倒だと思う作業を1つ挙げてください」と聞くと、大抵の人は「荷造り」と答えてくれます。
確かに、引越し作業において荷造りはとっても面倒くさいのですが、実は「荷ほどきに比べれば荷造りの方が楽だった」と思えるくらい荷ほどきというのは面倒な作業なのです。
なぜなら、荷造りをしていけば外に出ている家財はどんどん減っていき、荷造りすればするほど家が片付いていくので気持ちも楽になっていきます。しかし荷ほどきの場合は逆で、荷ほどきをするということは空のダンボールが増えていくということであり、荷ほどきをすればするだけ家が狭くなっていくような気がしてきます。
また、事前に家財をどこに何をしまえばよいか考えていなければ、それだけで小一時間悩んだりと、荷造り以上に気を使うのが荷ほどきの特徴です。
荷ほどきのコツは荷造りから始まる
荷造りの時点で荷ほどきのことを考えないといけないのかと思う人も多いでしょうが、荷造りさえしっかりとおこなっていれば、荷ほどきで四苦八苦することはありません。ここではスムーズに荷ほどきを終わらせるコツを紹介します。
ダンボールの中身は統一する
荷造りに追われていると、とりあえず目についたものをダンボールに詰めていくことが多くなりますが、こうなってしまうと100%荷ほどきで苦労することになります。ダンボールの中身が統一されていないと、あれはあっちでこれはこっちで…と部屋の中を右往左往することとなり、移動だけで荷ほどきが嫌になるからです。
そのため、ダンボールの中身はできるだけ統一するようにしましょう。中身が統一されていれば、引越し業者がダンボールの置く場所を間違えない限り、ダンボールを一度開けたら動かずに整理していけるからです。
また、ダンボールの中身が統一されていればダンボール内で隙間が生まれることも少なく、物損事故のリスクも減らしてくれるなど良いことだらけなのです。
家族で引越しする場合はダンボールも工夫する
個人部屋が複数ある家族分の引越しでは、ダンボールの中身だけではなくダンボールの内容物を記入する枠にも工夫しなければいけません。なぜなら、各部屋にあるであろう本やマンガなどを入れたダンボールに「本・マンガ」とだけ書いていると、現場作業員はどの部屋に搬入すればよいのか分からず家財が混ざってしまうからです。
その状態で1度自宅から搬出してしまえば、ダンボールが誰の部屋にあったのかも分からなくなってしまいますし、そういったダンボールは1度リビングなどにまとめて置かれてしまうので、リビングで1度ダンボールを開けてから各部屋に持っていく必要が出てくるので二度手間です。
そのため、家族で内容物の種類が被りそうな家財については、内容物記入欄に「ちはるの本・マンガ」などと現場作業員が区別できるようにしておきましょう。もちろん名前ではなく、数字やアルファベットで代用するのもよいでしょう。
この方法を利用する際は、現場作業員がどの部屋が誰の部屋なのかが分かるようにしてあげると、よりスムーズに引越し作業を進められますし、家族内で家財が混ざってしまうことも防げるでしょう。
また、調理器具や洗面用品など、引越し後すぐに使うような生活必需品についても同様に印を付けておくとよいでしょう。ただ印を付けるだけでなく、枠に大きく「ダンボールを積むときは1番上に置いて欲しい」と書いておけば、ダンボールの山から探し出す必要がないため、非常に楽になります。
荷ほどきを1日で終わらそうとしない
これは荷造りにも言えることなのですが、土日休日を使ってすべて荷ほどきを終わらせようとすると、あまりの量に嫌になってしまい、結果的に全然終わらなかったということは多いため、円滑に荷ほどきを終わらすには、休みの日に一気に終わらすよりも毎日ちょっとずつ進めていった方がよいです。
仕事や学校に行きながら、10個単位で荷ほどきしていくのは流石に大変でしょうから、目安としては平日は2個、休日は5~10個程度で進めていくと、1週間もあれば大抵の家庭の荷ほどきは終わるでしょう。
すぐに終わらせたいときは引越し業者の「荷ほどきサービス」を利用する
引越し業者に荷造りを手伝ってもらうサービスがあるというのは有名ですが、実は引越し業者には荷ほどきを手伝ってくれるサービスも存在します。
引越し業者の荷ほどきサービスは荷造りサービスと同様に有料ではなりますが、現場作業員ではなく荷造りサービスを専門とする部門の女性スタッフが作業をおこなってくれます。
荷ほどきサービスを利用する上での注意点は荷造りサービスとほぼ一緒ですが、荷造りサービスとの大きな違いは場合によっては引越し日当日でもサービスの提供を受けることができるという点です。
荷造りサービスは基本的に引越し作業の前日でないと対応してもらえません。しかし荷ほどきサービスの場合は、引越し作業が「午前中からお昼過ぎ」に終わる引越しプランであれば、そのまま続けて荷ほどきをしてもらうことができます。
仕事や学校の関係上、どうしても1日で荷ほどきまで終わらせたいという場合は、引越し業者の荷ほどきサービスを利用することをおすすめします。