引越しで使ったダンボールはどうやって処分すればいいの?
新居へ引越した後、あなたが荷ほどきを終えると必ず残るものが、引越しに使用したダンボールです。引越しに使用するダンボールは1人当たり10~20枚程度であるため、ゴミ捨て場に持っていくだけでも重労働です。
ダンボールの処分方法はいくらでもありますが、その中でも1番楽なのが契約した引越し業者に引き取ってもらうという方法でしょう。営業マンが自分から説明してくれることは珍しいですが、もらったパンフレットを読んでみると、必ずと言っていいほどダンボール引き取りについて記載されています。
なぜ引越し業者がダンボールの引き取りを受け付けているかというと、引越しをし終わった人からすればゴミでしかないダンボールでも、引越し業者にとっては有用な資材だからです。
引越し業者では引き取った中古のダンボールを、無料サービスのダンボールを使い切ってもダンボールが足りないという家庭で再利用したり、顧客から一時保管で預かった家財の下に敷いて保護材にしたりといった使い方をしています。
引越し業者の新品ダンボールの無料サービスは、大小合わせて50枚の場合が多いので、3人以上の家庭では、新品ダンボールを購入したり営業マンと交渉しない限りほぼ確実に中古ダンボールのお世話になります。
引越し業者にとってもメリットがあるため、引き取りについては快く引き受けてくれることが多いのですが、このサービスを利用する際にはいくつか注意点があります。
引越し業者にダンボール引き取りを任せる際の注意点
引き取り日を予約する必要がある
当前ですが、引越し業者が頃合いを見計らってダンボールの引き取りをしてくれるということはありません。引越し業者のダンボール引き取りサービスを利用したい場合は事前の連絡が必要になります。
また、引越し業者は1日で引き受けるダンボール引き取りの件数を数えていて、一定数を超えると別日での案内をしなければいけないという決まりがあります。
そのため、連絡した当日にダンボールを引き取ってもらうことができない場合もあるので、引越し業者への連絡は荷ほどきが終わったらすぐした方がよいでしょう。
有料の場合がある(サカイ引越センター)
ダンボール引き取りを受け付けている引越し業者のすべてが、無料で引き取りを案内しているわけではありません。
例を挙げるとすると、大手引越し業者の1つであるサカイ引越センターと引越し見積もりサイト経由の見積もりで契約した場合、ダンボール引き取りは1回につき1,080円かかります。
また、無料で引き取りをおこなっている引越し業者でも「引越し終了日から3ヶ月後まで無料」などと無料引き取りの期間を設けていることも多いので、注意しましょう。
もちろん、引越し業者が有料でダンボール引き取りをおこなっている場合、予約の連絡をした時点で有料である旨を教えてくれたり、パンフレットに明記していたりするため、引越し業者がダンボール引き取りに来たときに有料であることに気付くということは少ないです。
オートロック付きマンションに住んでいる場合は立ち合いが必要
新居が戸建て・オートロックの付いていないアパートやマンションである場合は、引き取りの予約を取って玄関にダンボールを出しておけば現場作業員が勝手に持っていってくれますが、オートロック付きのマンションに住んでいる場合は立ち合いが必要です。理由は言わずもがな「オートロックを開けないとダンボールを引き取れない」からです。
例外として、マンションの管理人が「オートロック前のフロアに中古ダンボールを置いて何時間も放置していい」と許可をくれるのであれば、オートロック付きのマンションに住んでいても立ち合う必要はありません。
引き取りに来る時間が遅くなることが多い
ダンボールの引き取りに立ち合いが必要な場合は、現場作業員が引き取りに来る時間にも注意が必要です。引越し業者にダンボール引き取りを任せた場合、実際に引き取りに来る時間は夕方~夜になることが非常に多いです。
なぜなら、実際にダンボールの引き取りをおこなう現場作業員からすれば、ダンボールの引き取りは割り当てられた現場が終わった後の方が楽だからです。
現場作業員(トラックドライバー)が、自分に割り当てられた現場作業がすべて終わる前にダンボールを引き取ってしまうと、引き取ったダンボールがトラックのコンテナを圧迫したせいで、残りの引越し作業中に家財が積み切らなくなってしまう可能性が生まれます。
そのため、現場作業員にとってのダンボール引き取りは、作業としての優先順位が低く後回しにされてしまうというわけです。また、早めに来てもらおうと引越し業者に相談を持ち掛けても「当日の引越し作業を終えた現場作業員が引き取りに向かうため、時間的なお約束はできません。」と対応されるばかりで取り付く島もありません。
そうはいっても、日によってはお昼頃に引き取りに来てくれることもあるため、ダンボール引き取りはできるだけ1日家に居られる日に予約をしましょう。
ダンボール処分は引越し業者に任せるのが最も楽
タワーマンションや集合団地に引越した場合は、毎月1~2回程度の頻度で大規模な古紙回収をおこなっていることが多いですが、自分で回収会場まで持っていかなければいけないことを考えたら、普通にごみとして捨てるのとほぼ変わりはありません。
引越し業者でなくても処分業者に任せれば、自宅まで作業員が来てダンボールを持っていってくれますが、場合によっては費用がかかることもあります。時と場合にもよりますが、ダンボールを捨てるためにお金を支払うというのは何だか損した気分になってしまいますよね。
また、ダンボールは自治体によっては「燃えるゴミ」ではなく「資源ゴミ」に指定されています。そうした自治体ではダンボールを「燃えるゴミ」の日に捨てたとしても持っていってもらえません。「資源ゴミ」として捨てる際にも、ビニール紐で結んではいけないなどの細かいルールが設定されていることもあるため、引越してきたばかりでは間違えることも多く近所トラブルのもとになりやすいです。
そう考えると、ダンボールの処分は引越し業者に任せるのが最も確実で楽な手段であると言えるのです。仮に契約したい引越し業者がダンボール引き取りを有料で案内していたとしても、見積もりの時点で営業マンに「ダンボール引き取りを無料にしてほしい」と伝えれば、すんなりと承諾してくれることは多いです。
ダンボールの捨て方うんぬんで引越し早々トラブルに巻き込まれるという事態はできるだけ避けたいので、引越し業者にダンボールを引き取ってもらえるなら、漏れなく利用するようにしましょう。