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引越しのオプション「荷造りサービス」ってどう?評判が高く値引き材料にも利用できる

れな
思ったよりダンボールに入れなきゃいけない物って多いね。引越し日までに荷造り間に合うかな?
ちはる
荷造り前は絶対に間に合うと思ってたけど、この調子じゃ間に合わないかもしれないわ。でも、自分たちでできることにお金かけたくないのよね。
のぼる店員
すべての荷造りが終わっていなくても、多少であれば引越し作業中に荷造りすることもできますし、運が良ければ作業員が手伝ってくれることもあります。しかし、標準引越運送約款第七条には「顧客は運送に適した梱包をしなければいけない。もし梱包ができていない場合は、自己負担で荷造りサービスを使ってもらう」と記載されているため、原則的に荷造りできるものはすべて終わらせておく必要があります。

引越しの「荷造りが終わっている」とはどの程度を指すの?

私が営業時代に「ダンボールの荷造りは付帯サービスの1つとなっていますが、お付けしますか?」と聞くと、「いいえ、自分たちでやるので大丈夫です。」と答える家庭が大半でした。

しかし、蓋を開けてみれば引越し当日に荷造りが終わっていない家庭も多く見られました。現場作業員が荷造りが終わっていないと判断した場合、標準引越運送約款に基づき、荷造りサービスに追加料金を支払うことになるか、引越し作業自体をしてくれないことがあります。

作業員の手伝いを過信してはいけない

作業員が荷造りを手伝ってくれるといっても、ダンボール5~10個程度のため、大したあてにはなりません。例えば一戸建て家庭の引越しでよくある事例が、ある1部屋丸々荷造りが終わっていないというケースです。作業員は時間で動いており、あなた以外の客も1日の中でこなしていることがあるため、この場合は作業を拒否されることがあります。

荷造りサービスを当日に呼んで荷造りしてもらうということもありますが、ケースとしてはかなり珍しく、多くが引越し日は別日に振り替えなければいけなくなります。そのため、荷造りに対して少しでも不安に感じたら、営業マンに連絡して荷造りサービスを使うべきかどうか判断してもらった方がよいでしょう。

引越しの荷造りサービスはどんなことをしてくれるの?

各引越し業者には荷造りを専門でおこなう部門が存在し、有料にはなりますが頼み方によっては荷造りのすべてを代行してくれます。また、作業員の多くは女性のため、女性単身者も安心して利用できるようになっています。

さらに、荷造りサービスを申し込んでいる場合につき、ダンボールやガムテープなどの梱包資材は何枚使っても無料であるため、荷造りしなければいけない家財の量が多い家庭であればあるほどお得であると言えます。

荷造り専門作業員ということもあり、引越し作業で壊れやすいところを重点的に、一般人では思いつかないような方法で、家財を丁寧に梱包してくれます。オプションなので食わず嫌いで多くの方が敬遠するのですが、利用されているお客さまの満足度は非常に高いサービスなのです。

引越しの荷造りサービスを頼む注意点

引越しの荷造りサービスは当然費用がかかるものです。また以下のような注意点もあるため確認しておきましょう。

頼み方によっては荷造り作業員が途中で帰ってしまう

費用は家財の量で決まるというよりも、「手配した作業員の数と作業時間」によって算出されます。

作業時間については、「〇時間限定」と「作業が終わるまで定額」の2種類あることが多く、当たり前ですが「〇時間限定」の方が安く、費用をケチって「〇時間限定」で頼んだ場合は、荷造りが途中であっても帰ってしまいます

それでも作業を続けて欲しい場合は、荷造り作業員の残業代を引越し業者から請求されることがありますので、注意が必要です。

「〇時間限定」で頼む場合は、大方の荷造りは自分でおこない、書斎やキッチン回りなどの荷造りが大変なところだけをピンポイントで頼むようにしましょう。

荷造り日と引越し日を同日に設定できない

一戸建の引越しや、午前中に引越し作業を任せている場合、荷造りしてもらう日と引越し作業日を一緒にすることができません

荷造りをしながら引越し作業をすると、荷造りが終わる前に引越し作業員が運べる家財を運び終えてしまい、引越し作業員が何もできない時間がとても非効率だからです。

この状況を引越し業者は良しとせず、引越し日の前日以前に荷造り日を設定されることになります。

また、引越し作業と同じく荷造りサービスも、午前と午後で分けられています。午前中の場合は時間指定をすることができますが、午後の場合は午前の作業を終えた後に来る仕組みになっているため、時間が読めません。

家財が床下や高いところにある場合は荷造りを拒否されることもある

家財のある場所が危険な場合、荷造り作業員が荷造りを拒否する場合があります。これは、私の担当したお客様からの相談を受けて知ったことでした。

そのお客様のご自宅は床下収納が非常に広く、奥行が約10mほどありました。荷造り日当日、「床下の荷造りをしてほしい」とお客様が作業員に伝えたところ、「狭くて暗い場所に入って作業するのはとても危険なためできません。」と拒否されたとのことでした。

その際は、偶然予定がなかった私がご自宅に訪問し、床下にあったすべての家財を取り出しましたが、もし見積もりなど仕事があった場合は訪問できなかったため、不幸中の幸いでした。

すべての荷造りを作業員が拒否するわけではないでしょうが、「荷造り作業員には女性が多い」という面から見ても、危険な箇所に家財がある場合は事前に降ろしておいた方が無難であると言えます。

注意点を加味しても荷造りをやってもらうのは楽

一見すると注意点が非常に多く、使い勝手が悪い、またお金がかかるサービスなので多くの方が利用することなく引越し当日を迎えてしまいます。しかし、時間無制限で頼めば一切荷造りをしなくてよい、という最大のメリットがあります。

一戸建の家財を、すべて自分たちで荷造りするというのは非常に体力を使うものであり、1日丸々荷造りに費やしたところで終わるものではないでしょう。

さらに、普通に生活をしながら荷造りも進めていかなければならないため、すべてを荷造りしてしまうわけにもいきません。見積もり時は「不要」だと思っていても、引越し日が近づくに連れて、「お願いすればよかった」と後悔することになります。またどんな状況であっても引越し日前は慌しくなってしまいます。荷造りの心配が一切ないというのは引越しにおいて、とてもメリットのあることなのです。

もちろん無料でおこなっているサービスではないため、予算との相談にもなりますが、見積もり時に営業マンに相談すれば、荷造りサービス分の引越し料金を値引きしてくれることもあるため、相談する価値はあります。

繰り返しになりますが、荷造りが終わっていなければ引越しをしてもらえない可能性もあります。荷造りサービスを利用する・しないに関わらず、この事実については頭に入れておきましょう。

のぼる店員
引越し業者によっては、荷造りサービスを申し込まなくても、洋服や食器の荷造りはやってくれる場合があります。荷造りは引越しにおいてとても大事な作業であるため、そういったサービスで引越し業者を選ぶのもよいでしょう。
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