東京→東海地方への引越しは1日で作業可能な場合がある
引越し業界では、現住所から新居までの距離が100kmを超えた時点で「長距離引越し」としての手配へと変わり、家財を現住所で積む日と新居で家財を降ろす日を分けるため、原則二日行程の引越し作業となります。
東海地方は東京から一番近い静岡県熱海市でも100km程度離れているため、基本的に長距離引越し確定となるわけですが、引越し業者の判断によっては一日作業で手配をしてくれる場合があります。
愛知県まで行ってしまうとどうしても二日作業確定なのですが、静岡県に関して言えば東京から100km離れていても高速道路を利用すればそこまで遠くないので、単身者の引越しなどであれば現住所から新居まで100km以上離れていても一日で作業してくれるというわけです。
行き先 | 単身 | 家族 |
静岡(100km圏内) 熱海・御殿場・沼津など |
1日作業 | 2日作業 ※場所と家財量によっては1日 |
愛知・静岡(100km以上) | 2日作業 | 2日作業 |
1日で作業が終われば当然引越し料金は高くなり、2日作業となれば1.5~2倍の引越し料金となります。ちなみに、静岡県の他には群馬県や栃木県などの北関東についても、100kmを若干超えた程度であれば一日で引越しをすることがあります。長距離引越しを二日作業から一日作業にすることのメリットは、
- 引越しに要する時間が短縮できる
- 人件費を削減できる
ことが挙げられます。対して、長距離引越しを二日作業から一日作業にすることで発生するデメリットは引越し当日の移動が大変になることです。
もちろん、すべての引越し業者が東京→ギリギリ100km圏内地域の引越しを一日で作業するわけではなく、しっかりとルールに基づいて二日作業で案内してくることもあります。念のためにできるだけ多くの引越し業者の見積もりを取りながら、各営業マンに「一日で作業できませんか?」と質問して回った方がよいでしょう。
東京→東海地方の単身者引越しは混載便を利用し値引きができる
比較的家財の少ない単身者の長距離引越しは、引越し方法としてトラックを貸し切りにして家財を現住所で積んだら新居へ直行する「チャーター便」と、複数の顧客の家財を一台の大型トラックに合積みして運ぶ「混載便」と選ぶことができます。
沖縄や北海道など、距離が離れていてもその地域に向けて東京から引越す人や東京に向けて引越してくる人が少ない地域へは混載便を取ることができないのですが、東海地方へは東京から引越す人も東京へ引越してくる人もそれなりに多いため、混載便を手配することが容易な地域です。
もちろん、どんな引越し業者でも常に混載便を手配できるわけではないなど、混載便を利用する上では様々なデメリットも生まれてきますので、詳しくまとめた下記記事を確認してください。
東京→東海地方の引越しは業者によって考え方が変わるため相見積もりは必須!
東京→東海地方への引越しは、引越し業者の判断によって引越し料金が変動しやすいと言えます。特に二日作業で手配するか一日作業で手配するかの判断については、同じ引越し業者内でも営業マンや最終的にGOサインを出す上司によて判断が分かれるため、自分の好きなように引越し条件を組むためにはより多くの引越し業者の見積もりを取るべきであるということが言えます。
また、混載便についても、東京から東海地方へ引越す人が多いとはいえ、定期便が出ていることの多い関西地域とは違い365日常に手配ができるというものではないので、複数社から断られるかもしれないという最悪のパターンを想定して見積もりを取るべきであると思います。
そして、こういったことがなくても引越しの見積もりというものは、引越し料金の値引き交渉や作業品質の吟味のために複数の業者から見積もりを取ることが必要になるものではありますので、「引越し侍」などの引越し見積もりサイトを利用して複数の業者へ見積もり依頼を出すべきであると言えるでしょう。