引越し業者で取り付け・取り外しができない照明器具
照明器具についてシャンデリアなど大型のものを設置している場合、その取り外し・取り付けに引越し業者が対応しているのか疑問に感じるでしょう。しかしこれは見積もりを取らないことには分からず、ここで結論が出せません。多くの照明は引越し業者で取り外しをすることができるのですが、中には専門業者に任せなければ取り外しすらできないものもあるからです。
また、見積もりに回りたての新人引越し営業マンは、作業員で照明の取り外し・取り付けができるかどうかの判断を誤ることが多いので、当日にあたふたしないよう顧客側も知識を付けておいた方がよいと言えます。
営業マンが契約を取りたいがために「できる」と言っても、実際に作業をするのは当日の作業員。現場と実態をよく知っている営業マンであるかも見定める必要があります。引越し業者の相見積もりはこちらから行えます。
引越し業者だけで移設できる照明・できない照明一覧
まず覚えておいていただきたいのは、引越し業者の作業員は引越し作業のプロではありますが、電気工事の類については「資格を持たない」素人であるため、照明の移設に関しても、できることは私たち一般人と変わりはないということです。
引越し業者で移設できない照明
引越し業者で移設のできない照明とは、天井についている引っ掛けシーリングを一度外して、電気線と照明を直に接続させている照明です。この工事をおこなうには「電気工事士」という資格が必要であり、資格を持っていないであろう引越し業者の作業員では取り外すことはできません。
引越し業者が工事の必要な照明を運ぶには、照明を専門業者に取り外してもらう必要があるため、照明取り外し分の電気工事費が追加となります。また、取り外しだけでなく取り付けの際にも同様の工事が必要なため、新居に同じ照明を取り付けたい場合は工事費が倍になるということを覚えておきましょう。
電気工事をおこなわないと付けることのできないことの多い照明は、以下の2つになります。
シーリングファン付き照明
シーリングファンの付いている照明の多くは電気線と照明を直に接続しているため、電気工事士による取り外し作業が必須となります。
取り外し・取り付け共に費用の相場としては大体5,000円程度であることが多いですが、例外として吹き抜けの天井など高所に付いている照明を持っていきたい場合は高所作業台として費用を上乗せされることが多いため注意しましょう。
シャンデリア
シャンデリアもシーリングファンと同様の工事及び工事費を要することが多いです。ただシャンデリアの場合は移設だけではなく移送も別業者となることが多いため注意が必要です。
引越し業者にとってシャンデリアはいわゆる「運びたくない家財」の1つです。飾りの1つが欠けたとしても、部品を探して取り付け直すといったことが難しいため、基本的にはシャンデリアの時価相当額の全額を支払って場を納めなければいけないからです。
ホームセンターなどで売っているガラスやプラスチックで飾りができているシャンデリアなら数千円~数万円で済みますが、飾りに宝石類を使用しているシャンデリアを破損させた場合、賠償額は数百万~数千万円以上にもなりかねません。シャンデリアの移送には、引越し業者でも壊れ物を運ぶことを専門とする別会社を使うことが多いというわけです。
引越し業者が物を壊したときは標準引越運送約款に基づいて賠償をしていきますが、約款上では賠償額は「時価相当額」であるため、どんなに高級なシャンデリアであっても価値は購入時の定価ではありません。独自の保険を有している引越し業者であれば、家財の価値に見合った賠償額を保証できる保険へと変更できるのですが、賠償額を上げればその分保険料は上がりますので、営業マンと相談しましょう。
引越し業者で移設できる照明
ワンタッチ照明
「引っ掛けシーリング」と呼ばれる照明のアダプターに対してカチッと差し込むタイプの、一般家庭に多いワンタッチ式照明は、電気工事の必要は一切ないため、引越し業者でも取り付け・取り外しをすることができます。ニトリなど多くの家具店で購入できる照明のことです。
簡単にできる作業なので、引越し時間を少しでも短縮したい人は自分たちで外してしまいましょう。引っ掛けーシリングを外すときの注意点は、感電の恐れがあるため「電気を消した状態」で取り外して下さい。
シーリングバー付き照明(シーリングライト)
同じ「シーリング」という名前が付いていて、取り付け時に電気屋さんに取り付けてもらうことが多いシーリングバー付き照明やシーリングライトも、電気線と照明が直付けされていない場合は引越し業者でも運ぶことができます。もちろん、中には電気線と直付けされているものもあるため、その場合は素直に専門業者に任せるようにしましょう。
電気工事が必要ないということで、引越し業者でも取り付けることができるのですが、新居が賃貸マンションでシーリングバーを取り付ける際にビスをつけるための穴を空けなければいけない場合は、事前に大家さんや管理会社に許可をもらってから取り付けるようにしましょう。
照明器具については引越し営業マンの言うことを鵜呑みにしない
照明タイプ | 移送・取外 | 取付 |
シーリングファン照明 | できない | できない |
シャンデリア | できない | できない |
引っ掛けシーリング | できる | できる |
シーリングライト | できる又はできない | できる又はできない |
繰り返しになりますが、引越しの新人営業マンの知識と経験では、照明を持っていけるかどうか判断するのはとても難しく、トラブルになりやすい事例の一つです。
シャンデリアやシーリングファンが搬送対象であれば、一目で特殊な家財だと分かるため上司に相談するでしょうが、シーリングライトやシーリングバー付きライトは見た目だけで言えばワンタッチ照明と変わらないため、持っていけることを前提に、照明の話をしないで見積もりが終わってしまう場合があります。
顧客側からすれば「新人でも引越しのプロなんだから見誤らないでよ!」と言いたいところですが、シーリングライトの場合は照明の傘を開けて見ないと工事が必要か分からない以上、客側からも喚起する必要はあると言えるでしょう。
ベテランの営業マンが来れば、シーリングライト=トラブルの起きやすい家財という認識の下、詳しい話を求めてくるでしょうが、実際に見積もりに来るまでどんな営業マンなのか分からないのが、引越しの見積もりです。
あなたが引越しにおいて照明でのトラブルを防ぐためには、自分から営業マンに照明の話をするか、相見積もりを取って良い営業マンを引き当てる確率を上げるかのどちらかです。良い引越し営業マンは今までの経験や知識から、こちらの心配していることを感じ取り、こちらから相談する前に答えてくれます。そういう営業マンが見積もりに来れば、あなたもきっと「この人に任せよう」と思えるはずです。
シャンデリアだけを運搬していただきたいです。
北九州市小倉北区→横浜市で品物はベネチアンガラスのシャンデリアです。
お返事お願いいたします。