引越し挨拶をスムーズに済ませるコツ
特に、永住目的の戸建てへの引越しの場合、「ご近所へ引越し挨拶に回ろう」と考える人は多いでしょう。
- 何を渡せばいいのか
- いつ渡せばいいのか
- 挨拶に行っても留守だったらどうしよう…
- 自分が引越しするだけでも頭が痛いのに…
引越し挨拶については考えなければならないことが多く、てんてこ舞いになりますよね。何を渡すのかについては、下記の記事でまとめていますのでそちらを見ていただくとして、今回は「いつ渡せばいいか・留守だったらどうすればいいか」についてまとめたいと思います。
そもそも、引越しの挨拶はこちらから「これからよろしくお願いします。」という気持ちを込めて渡すものなのですので、それが相手に伝わらないと意味がありません。そのため、近所の人々から不信感を抱かせないタイミングで渡すよう心がけます。
「引越し日当日」が引越し挨拶に最適である理由
引越し挨拶を渡すタイミングはずばり「引越し日当日」です。なぜなら、引越し日当日に引越し挨拶のギフトを渡すと、以下二つの意味であなたが得をすることになるからです。
- 引越し作業時の騒音で苦情が出にくくなる
- 現場作業員に引越し挨拶を手伝わせることができる
もし引越し挨拶に伺った際に相手が留守であった場合、何もせずに帰宅してしまうと「Aさんの家には挨拶のギフトを渡して、私たちの家には来ていない。」などと思われかねないので、「引越しの挨拶に伺いましたが、お留守なようなので、また日を改めて伺います。」などと書いたカードなどをポストに投函しておくとよいでしょう。
①引越し作業時の騒音で苦情が出にくくなる
どんな引越し作業でも、「必ず」ある程度の騒音は生まれます。引越し作業員も無言で作業するわけではありませんし、トラックのコンテナから家財を出しつつ出入りし、足に力を入れながら動くことになるわけですから、「ドン、ドン」と大きい音が出ます。
また音は「振動」なので、集合住宅では特に四方八方に響き渡り、直下階以外にも騒音を響き渡らせてしまいます。
もし、周りに挨拶をせずに引越し作業をした場合、神経質なご近所さんなら「うるさいので静かに作業してもらっていいですか」などと苦情を言いに来ることがあります。苦情を言われた後に引越し挨拶を持っていっても、あなたに対して「無神経なお隣さん」というイメージが先行してしまっているので、引越し挨拶の「本来の意味」を持たせることができないのです。
そのため、「今から引越し作業があるので大きな音が出るかもしれませんが、ご容赦ください。」という意味もかねて、引越し挨拶は引越し日当日に渡した方がよいのです。
②現場作業員に引越し挨拶を手伝わせることができる
引越しの現場作業員にとっては、作業中に近所から苦情が出ないよう作業前に近所に挨拶しておくというのも一つの仕事であり、大手引越し業者のホスピタリティ研修では必ず行うように教育されています。
なおアート引越センターでは、引越し挨拶用ギフトとして写真の箱ティッシュを用意してくれていて(無償)、引越し作業前に両隣に配布してくれます。例えば単身者の引越しではこの程度で十分ですから非常にありがたいサービスと言えます。
現場作業員と一緒に挨拶回りをする最大のメリットは、やはり心細さが解消されるという点にあるでしょう。これから長く付き合うことになる近所の人とは言え、どうしても初対面は緊張するものです。中には余りの緊張で上手く挨拶のギフトを渡せないという人もいます。
しかし、普段から挨拶回りに慣れている現場作業員と一緒に行けば、緊張したときも助け舟を出してもらえるため、非常に心強いです。
もちろん、あなたから現場作業員にこの旨を伝えておかなければ、あなたを置いて先に挨拶回りに行ってしまう、場合によっては挨拶回りをせずに作業開始されてしまうかもしれないので、家財を積み終え新居に移動する前に、「引越し先で挨拶回りをする際に一緒についてきてもらえますか?」と伝えておくとスムーズでしょう。
引越し挨拶は近所付き合いの「はじめの一歩」
以上の点から考えて、近所挨拶のギフトは引越し日当日に渡してしまうのがベストであると言えます。
よい人間関係の構築には、何よりも第一印象が重要です。あなたたち家族が、近所から「引越し作業をするのに挨拶に来ない無作法な家族」と一度思われてしまったら、どんなに引越し挨拶のギフトがよい物であったとしても、好印象を持たれることはないでしょう。もしかしたらギフトを使わずに捨てる人も出てくるかもしれません。
せっかくあなたが「これから仲良くしたいから」という気持ちを込めてギフトを購入したのにも関わらず、近所の人々にそういった扱いをされるのはとても悲しいですし、もしかしたら近所付き合いが嫌になってまた引越しをしなければいけなくなるかもしれません。
新居で楽しく生活を送るためにも、引越し挨拶のギフトは引越し日当日、作業の始まる前に現場作業員と一緒に持っていくようにしましょう。