引越し挨拶のギフト相場は500~1500円
気になる引越し挨拶のギフトの相場ですが、私が担当したお客様の中では一軒あたり500~1500円程度でした。実際にアンケートを取ってみてもそれは変わりません。しかし個人的な感覚としては500円のギフトでも十分、少なくとも2000円以上かける必要はないということを頭に入れておきましょう。
なぜなら、「挨拶に行くこと・粗品をプレゼントすること」が引越し挨拶の目的であり、あまりにも高い粗品を渡してしまうと「見栄っ張り」「怖い」という印象を持つ方も多いからです。特に現代日本の風潮からしても、適度な距離感を保つことが重要と言えます。
確かに500円は安すぎると思うかもしれませんが、実は引越し挨拶用の粗品は安くても見栄えの良い物が多く、500円には見えないものがたくさんあります。例えば、「高島屋」などで販売されている引越し用の挨拶を500円で買うことができる引越し業者もあります。
更に引越し業者で引越し挨拶を購入すれば、引越し日当日にトラックに載せて持ってきてくれるので、百貨店に行く手間や複数の粗品を家まで持って帰る労力が省けます。
そして、引越し当日に近所へ挨拶をしに行くのであれば、現場作業員に「引越し挨拶を手伝ってくれ」と言えば快く手伝ってくれるため、引越し挨拶に一人で行く際に緊張してしまいそうだという方は利用するとよいでしょう。
引越し挨拶の粗品はできれば準備しておきたい
引越し挨拶の粗品は何を渡せばいいのだろう?
そもそも私が引越し挨拶をもらったことがないし…
ということで、引越しを考える方にとって「引越し挨拶を渡すべきか」というのは一つの悩み事ではないかと思います。実際に私が見積もりに回っていた感覚からすると、引越し挨拶の粗品を用意したカタログから購入している方はかなり多かったです。
引越し業者では引越し挨拶用の商品も取り扱っているため、引越しの営業マンが購入をすすめることがあります。もちろん私も引越し挨拶の粗品について営業しますが、ほとんどのお客さまが強いプッシュをしなくても自然に購入されます。
特に戸建て、マンション、小さなお子様がいるお客さまだと「引越し挨拶の粗品を用意して欲しい」と聞かれるくらいです。逆に、一人暮らしやアパート住まいだと購入される方は少なかったです。その結果は上図から見て取れるでしょう。
引越し挨拶を「渡した」人の意見(78%)
- 生まれたばかりの子どもがいたため、泣き声などで迷惑をかけるかもしれないので引越し挨拶は必要だと思った。
- 近所の方々との交流は欠かせないと思っていたし後々何か言われたくないと思ったから。
- ファミリータイプのマンションで小学校に近いため、我が子も一緒に登下校することになると思ったから。
- 一軒家の購入だったので、今後長い付き合いになると思ったから。
- 一軒家を建てるにあたって工事の音や工事車両が止まったり、ご迷惑をおかけしていたので当然引越し挨拶は渡すべきだと考えた
- 新築で一斉入居だったので挨拶しなくてもよいかと思ったが、向かいの方が挨拶に来てくだり、粗品を頂いたのでその方にだけ後日改めて挨拶にいき粗品を渡した。
- 引越し先が4世帯ほどの小さなハイツでゴミ捨て場、駐車場が共用スペース。顔を合わせることも多そうだったので挨拶した。
- 挨拶をするのが常識。また、挨拶に行く事によって、近隣にどんな方が住んでいるのか防犯の観点から知っておきたかった。
- 祖父母や両親から「これからお世話になるご近所さん、隣三軒両隣りには、必ずご挨拶に伺うものだ」と教えられてきたから。
- 社宅だったので夫の立場を考えて全世帯に挨拶をした。
引越し挨拶を「渡していない」人の意見(22%)
- 新築の一人暮らし専用マンションで、全員が同時に引越した状態(一斉入居)だったため。
- マンションの同じフロアが単身者ばかりでその風習がなかった。
- 仲介業者に聞いたら粗品を渡す習慣が無いと言われた。慣例に従った方が住みやすいと思った。
- 一人暮らしの若者が多いアパートだったので挨拶は面倒に感じられると思いしなかった。
長期在住目的の住居であれば引越し挨拶の粗品は購入すべき
私も企業に従事する引越しの営業マンであったため、お客さまに対しては「絶対に用意するべきです!」とは答えていました。しかしその感情は、現場を離れ損得勘定を抜きにした今でも変わっていません。
なぜなら、引越し挨拶を近所に配ることで自動的に近所と関りを持つことになり、どんな物であれプレゼントを貰ったら、くれた人に対して悪い印象を持つことはないからです。近所付き合いを良い印象でスタートさせたいと考えるのであれば、引越し挨拶の粗品は必要でしょう。
また、数軒分の粗品を購入するとなったとしても、引越し挨拶の相場は大して高くないため、できるだけ購入しておいた方が無難です。