引越し挨拶の重要性
最近では、「近所付き合いなんて面倒だ」と思う人も多いようで、引越し挨拶をあえて全くしない家庭も増えているようです。
しかし、一軒家となると建設の段階から近所の方々「どういった人が来るのかしら」と興味を抱いていることは間違いありません。また、ゴミ出しの際や近くのスーパーなどでばったり会うことも十分考えられます。そういった際に大事になってくるのが最初の挨拶、つまり引越し挨拶です。
【パターン別】引越し挨拶のやり方
引越し挨拶は「第一印象」が最も重要です。一戸建てを建てる場所にもよりますが相手の家の目線に入るところには挨拶に周ることが基本です。
密集住宅街の場合
密集住宅街に引越した際、端から端まで挨拶に周っているようではキリがありません。挨拶に周る範囲としては、両隣2軒程と正面の家1軒で丁度いいでしょう。あまりにも多くの家を周り過ぎると「私の家だけ来ていない」と言われることもあり、逆に「全部周ってるのかしら、気持ち悪い」と良からぬことを言われることもあります。
「こんな離れた我が家までわざわざ挨拶に来ていただいて…」とありがたがる家庭は少数派で、むしろ「気持ち悪い」と思うのがこの密集住宅地の怖いところです。
一戸建てが周りに少ない場合
自分の目線で近くにある一軒家の人などを3軒程見つけて軽く挨拶しておきましょう。出会う確率が高い家を周ることが重要です。
距離的な問題もあるため菓子折りや手土産などは必要ないかもしれません。家を建てている間でも周りの家を把握することはできるため、そのときから「こことここには挨拶に行こう」と考えておくことが必要です。
引越し挨拶のマナー
手土産の準備・挨拶する時間帯・挨拶に行く人を決めておきます。
- 手土産の相場は500~1500円程度
何軒も挨拶に周るとなると費用も重みます。価格として500~1500円程度の複数入ったお菓子やタオルなどを持って行きましょう。メインは自分たちが挨拶に行くことなので手土産にあれこれ考える必要はありません。凝り過ぎたもの、形として残るものは「気持ち悪い」と不信感を抱かれます。手作りのお菓子などは絶対に避けて下さい。 - 挨拶はご飯時を避けた時間帯
具体的なベストな時間帯は実はありません。土日祝日のAM10時くらいが最適とされています。挨拶は引越しの当日~翌日までに済ませたいところですが、挨拶の熱量は私たちが思っているほどご近所さんにとって高くないので、1週間以内であれば問題ありません。夕方のご飯時や早朝は避けましょう。 - 挨拶するときは夫婦だけでOK
引越し挨拶は夫婦だけで問題ありません。家族全員揃って挨拶されると圧力を伴うので引いてしまいます。ただ赤ちゃんや小さなお子さんががいる場合は「夜泣きで迷惑かけるかもしれませんが…」と一言声をかけるだけで相手も自然と赤ちゃんの存在を認識してくれます。 - 挨拶にかける時間は手短に
引越し挨拶は手短に済ませましょう。相手から質問されない限り、挨拶して手土産を渡して終了でかまいません。自分の要件を伝えて終わらせましょう。
程よい関係性を保つことがその地域で長く暮らす術
「住みやすさ」を決めるのは、家の間取りや立地・駅までの距離だけではありません。良い家には良い環境が重要になります。
人によっては近所付き合いが上手くいかず、それを理由に引越ししてしまうこともあります。「良い家」かどうかが決まるのはその後の良い環境を作りだす自分にかかっています。